自動車と自転車、同じ公道を走る「車両」ではあるものの、相互理解はなかなか進んでいません。どちらにも言い分があり、ルールがあり、マナーがあるわけですが、その議論の土台は「どちらがどのような走行をしており、どういう状況で起きた事故がどれくらいの件数で発生しているか」というデータに基づいて決められていくべきです。そこで本稿では、事故における自転車の関わりについて、警察のデータをもとにじっくり考えてみました。 文、写真/加藤久美子、yukovelo、AdobeStock 【画像ギャラリー】自転車も「車両」なので道交法を踏まえた運転をお願いしたいのですが…(11枚)画像ギャラリー ■自転車の違犯急増! 少額違反制度も提案されたが結局却下 2021年4月、「多様な交通主体の交通ルール等の在り方に関する有識者検討会」は、「自転車の違反に対する刑罰的な責任追及が著しく不十分なものにとどまっている状況を踏ま