全国に鮮魚を販売している長崎県新上五島町の通販会社「五島列島上五島SHOP」が今月下旬、町内の釣り客から魚を買い取るサービスを始める。 釣り客が餌代などの一部を賄えるようにすることで「釣りの聖地」ともいわれる同町への誘客を後押しし、魚の仕入れ先の拡大にもつなげたい考えだ。同社は「人口が減っている島を元気にしたい」と意気込んでいる。 発案したのは同社代表の松尾剛士さん(46)。以前、通販大手「アマゾンジャパン」に勤務していた松尾さんは、2016年に退職して福岡市からIターンし、経験を生かして起業した。 買い取りサービスを思いついたきっかけは、長崎港の旅客ターミナルで見た風景だった。釣り客がクーラーボックスを持っていないことを不思議に思い、約100人に聞き取ったところ、釣り上げた魚には興味があまりないことが分かった。 魚の出張買い取りに向け、現在、釣り客の位置情報が分かる専用アプリを開発中だ。