夏になると、がぶ飲みしたくなる麦茶。自作して常備しておくのが安上がりだが、暑い時期だけに食中毒には気をつけたい。そこで、食品検査のプロ、エフコープ生活協同組合 機関運営・広報部の大平健太郎さんに「安全な麦茶の作り方」をお聞きした。(文・ふじいりょう) 3つの作り方を比較してみた結果…… 同センターでは以前、麦茶の作り方によって、細菌の増え方が違うことを実験調査で確かめた。 調査で比べたのは、次の3種類の作り方だ。 (A)煮出してから水に入れて急冷した麦茶 (B)煮出してから常温で冷ました麦茶 (C)麦茶パックを入れて水出しで作った麦茶 いずれも保存は冷蔵庫で実施した。どの作り方でも、「5日目」までは基準値を超えるほど、細菌は増えなかった。 しかし、(B)「煮出してから常温で冷ました麦茶」は3日目になると細菌数が急激に細菌が増殖し始め、6日目には、安全に飲める基準値の10万を超えた。 一方、