私たちの生活に欠かせないトイレットペーパーに僅かな変化が起きていることをお気づきでしょうか。 物差しでその幅を測ってみてください。JIS=日本工業規格で標準とされている114ミリよりも幅が狭い商品が増えてきているのです。その差は僅かなのですが、実はその違いから日本経済の置かれた現状が透けて見えます。経済部の楠谷遼記者が解説します。 9ミリの差がコストダウンに 富士山のふもとにある静岡県富士市。多くの製紙会社がある紙の町として知られています。先月、私はこの町の従業員およそ240人の製紙会社を取材しました。JISより狭い幅105ミリのトイレットペーパーを生産している会社です。 工場に足を踏み入れた私の目に真っ先に飛び込んできたのは、薄い紙が巻かれた巨大なロールでした。これは「ジャンボロール」と呼ばれるもので、幅は3.145メートルあります。トイレットペーパーは、このジャンボロールを、まず幅は
![変化するトイレットペーパー | NHKニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b86c1c97d9ce19e9041763e132deedc2a54af1f2/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww3.nhk.or.jp%2Fnews%2Fbusiness_tokushu%2Fstill%2Fbiz_0414_02_big.jpg)