時刻には地球の回転(自転・公転)の観測データに基づく「天文時」と、人工的に刻まれる「原子時」がある。天文観測で得られる天文時では、1日の長さは毎日ミリ秒単位で不規則に変動するが、時間に厳格な現代社会では、1日の長さが一定ではないといろいろな不都合が生じる。 そこで、1958年から全世界で「原子時」を使うようになった。原子が出す規則正しい電磁波を基に1秒の長さを定義する考え方だ。しかし、自然現象に基づく天文時と、原子時の間には誤差が生じる。これを補正するのがうるう秒である。 そもそも天文時は不規則なので、うるう秒の実施頻度も不規則になる。過去の実績では、おおむね1~3年に1回程度、1秒分を追加するうるう秒を実施している。