米グーグルが、携帯電話機向けソフトウエア基盤「Android」を発表してからほぼ1カ月が経つ。同社でAndroidプロジェクトを率いるアンディ・ルービン氏は、Androidの狙いを「インターネットと同じレベルのイノベーションを、携帯電話の世界に持ち込むことだ」という。12月上旬、パートナー企業との交渉のために来日した同氏に、Androidを無償提供するグーグルの狙いや業界の反応、開発思想などを聞いた。(聞き手は、中村 建助、菊池 隆裕=日経コンピュータ) 11月上旬に、携帯電話機向けのソフトウエア基盤「Android」を発表した。携帯電話業界あるいはIT業界にとって、Androidはどのような意味を持つと考えているか改めて聞きたい。 Androidの狙いは、携帯電話業界にインターネット並みのイノベーション(革新)をもたらすことである。インターネットでは革新的なことが頻繁に起こっており、新し