発見された近藤勇のものとみられる甲冑=富山県射水市鏡宮の市新湊博物館で2022年4月15日、青山郁子撮影 幕末に活躍した新選組の局長、近藤勇(1834~68)が着用したと伝わるよろいとかぶとが富山県高岡市太田の禅寺「国泰寺」で見つかった。寺の宝物台帳には、書家としても有名な幕臣、山岡鉄舟(1836~88)が寄進したと明記され、調査した学芸員は「当時逆賊とされた近藤を表立って供養できなかったため、徳川家にゆかりのある地方の寺に寄進したのでは」と推測する。 国泰寺は南北朝時代創建と伝わる古刹(こさつ)。江戸時代には、住職が江戸で将軍にあいさつができるほど格式が高く、三代将軍家光から十三代将軍家定まで歴代将軍の位牌(いはい)が安置されるなど徳川家と深いゆかりを持つ。