入札ごとに手数料がかかるインターネットのペニーオークションを悪用した詐欺事件で、オークションサイトの登録会員約10万人のうち、入札時に手数料として使う専用コイン(1枚75円)の購入者は約4000人で、残りは架空とみられることがわかった。サイトは、運営側がコンピューターのプログラムで自動入札を繰り返し、正規の参加者の落札を妨害する仕組みで、京都、大阪両府警は、多数の架空会員を介在させることで競売が正規なものと偽装していたとみている。 両府警は7日、大阪市のネット関連会社社長・鈴木隆介容疑者(30)を詐欺容疑で再逮捕し、逮捕者は計4人になった。調べに対し、鈴木容疑者は「今は何を話してよいかわからない」と話し、社員ら男3人は容疑を認めているという。 捜査関係者によると、鈴木容疑者らが運営するサイト「ワールドオークション」に仕組まれた、「ボット」と呼ばれる入札の自動実行プログラムは会員登録も自動的