プラグインハイブリッド車である「プリウスPHV」のオーナーの自宅を3つ選び、ワイヤレス充電器をそれぞれ取り付ける。3カ月後に実験をいったん中断し、次のオーナーの自宅をやはり3つ選んで装置を移設する。こうして約1年間、実証実験を進める。実証実験で使う機材は実用化を視野に入れたシステムであるという。 使いやすさを追求 同社のワイヤレス充電システムを使うユーザーのメリットは何だろうか。トヨタ自動車は縦列駐車や車庫入れの際にステアリング操作(ハンドル操作)を助ける「インテリジェントパーキングアシスト(IPA)」機能を幾つかの市販車に既に組み込んでいる。ドライバーが運転席にあるモニター上で駐車位置を設定すると、ステアリングが勝手に動く。ドライバーに任されているのは周囲の安全確認とブレーキ操作だけだ。 ワイヤレス充電を使うためには、地表に置いた送信器と、車体下面に取り付けた受信器の位置をある程度合わせ