またしても黒い煙が、空を覆った。愛知県東海市の新日鉄住金名古屋製鉄所から22日午後、大量の黒煙が立ち上った。停電によるトラブルで今年すでに3回目だが、会社は「調査中」と繰り返すだけ。「空気をこれ以上汚さないで」。住民からは、怒りの声が上がった。■「原因調査中」繰り返す 午後5時半過ぎ、報道陣の取材に応じた新日鉄住金の山根健嗣人事総務室長は、黒煙の発生理由について「所内で広範囲の停電が発生し、コークスガスが処理できなくなり、燃焼させているため」と話した。1月に2回、大量に黒煙が発生したトラブルと同様に停電が原因だと説明した。