梅雨とともに気温が上昇し、ハエや蚊といった害虫がうっとうしい時期になってきた。近年はデング熱をはじめ、蚊が媒介する感染症も心配だ。 害虫駆除のため、室内で殺虫剤を使う機会が増えるだろう。だが「使用上の注意」をよく読まないまま噴射したら、かわいいペットが悲劇に見舞われるかもしれない。 ピレスロイド系の成分は古くから使われている 「水槽のヤマトヌマエビがほぼ全滅」 「うちのメダカも死滅」 ツイッターには複数のこうした投稿が、2016年6月25日以降寄せられた。メダカもヤマトヌマエビも、自宅の水槽で飼育するペットとして人気だ。投稿者はいずれも、ある家庭用殺虫剤の使用による影響ではないかと指摘した。アース製薬の「おすだけノーマット」だ。薬剤ボトルをセットし、ボタンを1回押して室内で噴霧すると、ハエや蚊が駆除できる。スプレータイプもあるが、効果は同じ。4.5~8畳で1回噴射すれば、ハエは4時間、蚊な