第3回では品質保証のためのソフトウエアテストを主力事業とするバルテスとSHIFTの取り組みを追う。 テストベンダーの強みは、これまで実施してきたテスト設計書やバグリポートなどの資産を持つことだ。これらをAI(人工知能)に学習させ、テストに特化した出力を可能にしている。テストケースを自動生成したりテストエンジニアにテスト観点をレコメンドしたりすることで、テストの品質向上が見込める。 テストデータの準備に威力を発揮 バルテスでは、米Microsoft(マイクロソフト)の「Azure OpenAI Service」を利用した社内向けの検証基盤を構築し、数千万点のテスト資産を学習させている。具体的には「テスト設計書」、パラメーターのパターンやテスト観点の深掘り方法などを表記した中間ファイル「テスト明細」などだ。この基盤を活用し、同社のテスト自動化ツール「T-DASH」に「テストケースをより早く生成
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