「Social Graph」という概念が2007年末から注目を集めています。 ブログやSNS、ソーシャルブックマークなどの、ユーザーがネット上で行動し、それが記録されるサービスが登場し、いまやネットのコンテンツのかなりの部分を占めるようになってきていますが、ネット上に存在するデータが増えれば、これを分析するというのは自然な流れと言えるでしょう。 Social Graphについては、GoogleのBrad Fitzpatrick氏が昨年公開した文章が、現時点でのいわゆるリファレンスとなっています。 ではまずここで、Graph(グラフ)とは何かについて考えてみましょう。 グラフというのは、節(ノード)と枝(エッジ)の集合で構成されるされるものです。日本語でグラフというと、折れ線グラフや棒グラフ、円グラフなどを思い浮かべるケースが多いと思いますが、本来のグラフというのはデータの構造の表現や解析に
本連載の目的は、インターネットの一部で起きつつある小さなトレンドを見つけることだ。1つ1つの小さなトレンドは“さざ波”のような些細な存在でも、何度も形を変えながら押し寄せることで、砂浜の形を変えてしまう可能性を秘めている。 実は今、この連載で過去2度取り上げた“さざ波”が形を変えて、3度目の波としてSNS業界に押し寄せてきている。 “ソーシャルグラフ”という3度目の波 1度目の波は今年の3月、“米国で盛り上がるOpenID”という記事で紹介した“OpenID”だ。ひとつのIDを取得しておくだけで、複数のウェブサービスに参加できるという技術で、SNSのオープンプラットフォーム化に大きく貢献している。 その後、日本でもライブドアを筆頭にOpenIDを採用する企業がいくつか現われた。最近では3日に、ビート・コミュニケーションが提供するオープン型SNSパッケージ“Beat Media”が“Open
昨今話題のOpenIDは、一つのIDを複数のサイトで利用できる認証システムと、そのID自体を指すものです。どこかのサイトでOpenIDを取得すると、次回からはOpenIDを導入しているサイトであれば、新規に登録しなくても同じIDで利用を開始できることが取りざたされています。 しかし、一見便利そうなものの実際にはそれほど便利なものではないとの話もあります。それは一人の人間が利用するIDの登録が必要なウェブサービスの数は、初心者でもない限りほぼ固定化されており、毎日増え続けるようなものではないからです。 また、新規性のある仕組みはいくら技術的に優れていても、ユーザーに利便性のないものがなかなか定着するものではありません。ではOpenIDの本当の利便性はどこにあるのか? ソーシャルグラフとOpenIDから生まれるオープン化の可能性 私はソーシャルグラフの概念と組み合わせることで現れてくるものでは
Yahoo! JAPANでは24日、Yahoo! OpenIDをリニューアルし、ユーザーの属性情報を取得する拡張仕様「Attribute Exchange(AX)」と、ユーザーエクスペリエンス向上の仕様拡張「OpenID User Interface Extension(UI)」に対応した。 仕様拡張の詳細は、Yahoo!デベロッパーネットワークの「Yahoo! JAPANが対応しているOpenID拡張仕様について」で参照できる。 AXとはOpenIDの拡張仕様の一種で、ユーザーの名前や住所情報といった属性情報をPR(OpenIDでログインできるサイト)に提供できる。これまでも、mixiのようにユーザーのニックネームをOpenID AXで提供してきたサイトはあるが、今回のYahoo! JAPANのリニューアルでは、Yahoo!プロフィールの表示名のほか名、姓、生年、性別、プロフィール画像と
■ NTTレゾナントからdocomo IDについて回答「ドコレキでは、iモードIDの取得はしていないし、今後も取得する予定はない」 今週火曜日、突如「docomo ID」なるサービスが「他社サイトでも使えるようになりました」とアナウンスされ、API仕様書が公開された。 docomo IDについて, NTTドコモ docomo ID認証I/F仕様書, NTTドコモ OpenIDを使うのはよいのだが、しかし、独自機能によって、ログインした利用者(PCで通常のインターネット経由でログインした)について、その人の携帯電話のiモードID(契約者固有ID)を取得できる(個別の本人同意確認なしに)ようになっているのだという。 どうしてこんなことに……。(これが何を意味するのか、今後どうなって行くのか、本来はどうするべきなのか、これについては後日書きたい。) その日、真っ先に docomo ID に対応し
第1回 「アイデンティティ管理」の周辺事情を整理しよう 日本電信電話株式会社 NTT情報流通プラットフォーム研究所 伊藤 宏樹 2009/11/5 OpenIDにSAML、Liberty AllianceにInformation Card ……。ここでもう一度、アイデンティティ管理をイチから学んでみませんか。ID管理の周辺情報をまとめ、新しい教科書として使える連載をスタートします(編集部) ID管理って何だったっけ? 昨今のOpenIDの台頭や、マイクロソフトによる Windows CardSpaceの本格展開を契機として、「シングルサインオン(Single Sign-On)」や「連携アイデンティティ管理(連携ID管理)」といった単語がようやく日の目を見るようになってきました。また、いまあるID管理技術をどう使い分けるか、あるいは異なるID管理技術同士の相互運用は可能なのかといった議論がま
第3回 OpenID/SAMLのつなぎ方とその課題 日本電信電話株式会社 NTT情報流通プラットフォーム研究所 伊藤 宏樹 2010/1/22 “The Venn of Identity”からスタートした、ID管理方式の相互運用方式の模索。第3回では具体的な方式を解説します(編集部) 第2回「ID管理技術をつなぐ女神、コンコーディア」では、ID管理方式の「相互運用」という考え方について解説しました。今回は前回の内容を踏まえ、OpenIDとSAMLを例に具体的な相互接続の方式とその課題について説明します。 OpenIDとSAMLをつなぐ それでは、OpenIDとSAMLとの相互接続にあたって検討されたユースケースを見ていきましょう。 OpenID、SAMLはいずれも、サービス間で認証結果を共有する方式で、相互連携が必要とされるユースケースも「プロキシモデル」に基づいています。2種類の認証連携
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く