IPv4アドレスのIANA中央在庫が枯渇してから1年が経過しました。 各事業者が事業拡大のために必要なIPv4アドレスを確保できなくなる「本当の枯渇」が徐々にはじまりつつありますが、そのような状況下でIPv4アドレスを確保する方法の一つに「移転」および移転に伴う金銭的取引き伴う通称「IPv4アドレス売買」があります。 一方で、IPv4アドレス保持者が持っているIPv4アドレスを「返却する」という動きもあります。 第6回は、IPv4アドレスを移転すべきかそれとも返却すべきかに関して、NECビッグローブの川村聖一氏、日本ネットワークインフォメーションセンターの川端宏生氏、奥谷泉氏にお話を伺いました。 返却されたIPv4アドレスは現在「埋蔵中」 ──川村さんは、先日開催されたJANOG29で返却されたIPv4アドレスの扱われ方を質問されたり、JANOGメーリングリストで移転という選択肢をもっと