僕は、人生のかなりの時間と労力と情熱を文書処理に費やしました。なので、文書処理のことを書いたり話したりしたことはあります。ですが、文書処理の実際のプロジェクトやソフトウェアの話をしたことはありません。守秘義務の問題もありますし、仮に守秘義務に引っかからなくても進行中のプロジェクトについて口にすることはありません。 しかしながら、10年20年も昔の話なら、もはや誰にも迷惑はかからないし、気にする人もいないでしょう。技術的なアイディアで具体性があるものは特許になっているし、抽象的一般的な方法論は、むしろパブリックにすべきものでしょう。 僕がそのテの話をしなかった一番の理由はメンドクサイからです。そして、懐旧談に意味があるとは思えないからです。ごく最近、ふとしたキッカケから、個人的体験を縷々述べることに意味はないが、10年20年前に考えたりやったりしたことを書き残しておくことはまんざら無駄でもな