その総攻撃は、ロシア軍総参謀長が指揮を任されたこともあり、かなり大規模なものになるとの予想が多かった。 だが、3月の末までの地上戦を見た限りでは、総攻撃にはほど遠く、バフムトなど東部の拠点を占拠しようとした、犠牲を顧みない歩兵主体の攻撃であった。 ロシア地上軍は兵員の損害が多く攻撃衝力がなくなり、限界を迎えつつある。そして、残存兵力は逐次防御に転移している模様だ。 つまり、ロシア軍は攻撃できないレベルまで落ちてしまったのだ。 これからの防御も、ウクライナ軍の強大な反撃を受ければ、打ち破られ、その組織は瓦解すると予想されるようになった。 今後の戦闘の注目点は、ウクライナ軍がロシア軍の最大の弱点を増幅すること。 つまり、重要拠点を破壊し混乱させること。その後、反撃をいつどのように行うかだ。 今回は、ウクライナ軍の地上作戦に大きく貢献する航空作戦を考察する。 地上作戦の予測については、JBpre