◇10年度以降、12所対象 名張市は27日、今年度から市立5保育所を毎年1所ずつ民営化する計画について、断念する意向を明らかにした。市が定めた条件が厳しく、運営を引き受ける法人が見つからないため。今後は公設公営の全12市立保育所を対象に、順次民営化に取り組むという。今年4月、第1弾として箕曲保育所が民営に移行したが、続く民営化は10年度以降にずれ込む見通しとなった。 市役所で開かれた市保育所民営化検討委員会(大野光彦会長)で、山口伴尚・健康福祉部長が明らかにした。 当初、四つの大規模保育所を来年度以降に民営化後、残る8保育所の民営化について検討する計画だった。しかし、今年9月、市が独自に定めた運営資格を満たす市内の4学校法人に確認したところ、いずれも「現時点では体制が整っていない」などと断ったという。 今後は、保育所の運営実績がない社会福祉法人にも資格を拡大し、協議がまとまり次第、順次民営