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囲碁・将棋の小説続々 「勝負」に焦点、悲喜照らす2011年2月28日 印刷 Check 左から塩田武士さん『盤上のアルファ』、貴志祐介さん『ダークゾーン』、犬飼六岐さん『囲碁小町嫁入り七番勝負』 囲碁や将棋を題材にした小説が、相次いで刊行された。実在人物がモデルの小説やミステリーで描かれることの多い題材だが、いずれも架空の人物を登場させて「勝負」の側面に強く光を当てている。勝ち負けのはっきりする「盤上」の戦いを通じ、人生の悲喜が照らし出されている。 『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞した貴志祐介さんの『ダークゾーン』(祥伝社)は、将棋のプロを目指す棋士が異空間に飛ばされ、自身が「駒」になって七番勝負を戦う物語。棋士が抱える現実に即した苦悩と、SF的な盤上戦を並行して描く意欲作だ。 塩田武士さんのデビュー作『盤上のアルファ』(講談社)も将棋のプロを目指す男が主人公。プロ入りのための8局の勝負に
宮内悠介の連作SF、囲碁を主題にした「盤上の夜」(『原色の想像力』所収)、チェッカーを主題にした「人間の王」(〈ミステリーズ!〉vol.45所収)、麻雀を主題にした「清められた卓」(〈Webミステリーズ!〉2011年6月)につづく4つめのエピソード、古代チェス=チャトランガ編。 遙か時代を紀元前にさかのぼり、シリーズの記述者である観戦ジャーナリストが再現してみせた、ある小国の王子の青春と情念。 ●上記バナーおよび「本文を読む」をクリックすると縦書きビューワーが別ウィンドウで開きます。 ■ 宮内悠介(みやうち・ゆうすけ) 1979年東京生まれ。92年までニューヨーク在住、早稲田大学第一文学部卒。在学中はワセダミステリクラブに所属。インド、アフガニスタンを放浪後、麻雀プロの試験を受け補欠合格するも、順番が来なかったためプログラマになる。2009年、囲碁を題材とした「盤上の夜」を第1回創元SF短
この本自体は、ヴァリエーション豊富な傑作短編集との感想です。 ★瑣末ですみません。また、当方の誤読がありましたら、申し訳ありません。 ★宮内さんが、ご承知の上で。フィクションとして盛り上げるために、ご存知なのにあえて無視・改変していることがあれば、申し訳ないです。 盤上の夜 (創元日本SF叢書) 作者:宮内 悠介東京創元社Amazon★★著者の宮内さんから、以下のお返事をいただきました★★ https://twitter.com/#!/chocolatechnica/status/195130261866950656 「盤上の夜」(囲碁) (11)P19 「囲碁普及のために訪中していた相田九段だった」 これはいつごろの時代設定? 現在の中国の囲碁の実力は日本を越えている。中国棋院(1992年に設立)はできているようだ。1992年頃の中国は既に日本と互角。「囲碁普及のため訪中」はおかしい。1
『サラの柔らかな香車(きょうしゃ)』で第24回小説すばる新人賞を受賞された橋本長道さんは、十代の後半を、奨励会というプロ棋士の養成機関で過ごした。受賞作は橋本さんが慣れ親しんだ将棋の世界について初めて書いた作品だった。対談のお相手は、橋本さんが尊敬してやまない京極夏彦さん。授賞式のスピーチで、硬くなっている他の新人さんたちを尻目に、一人笑いを取って新人離れした大物ぶりを見せた橋本さんも、京極さんを目の前にしてやや言葉少なで、心地よい緊張感のうちに話が始まりました。 これから将棋小説は 結構イケる 京極 受賞作では大いに楽しませていただきました。ぼくの小説はミステリとして読み解かれることが多いんですが、実はそれほど自覚的ではないんですね。ただ、ぼくは何であっても構造が気になるたちで、小説の場合も気にしてしまうわけです。まあストーリーとかプロットというようなわかりやすい部分じゃないんですが、そ
棋士の夢破れた男が描いた「天才」「才能」…橋本長道著「サラの柔らかな香車」 自著を将棋盤に見立てて扇子をパチッ。元奨励会員の橋本長道さん 第24回小説すばる新人賞を受賞した橋本長道さん(27)の「サラの柔らかな香車」(集英社・1260円)は、将棋を題材とし、今月15日に里見香奈女流名人の3連覇で幕を閉じたばかりの、報知新聞社主催棋戦「女流名人位戦」も登場する小説だ。かつて棋士養成機関「奨励会」に属しながら夢を断たれた男が、小説という新たな舞台で繰り出した一手とは。 かつて棋士を目指した新人作家は、女流名人位戦(作中では「女流名人戦」)でV3を飾った里見の強さを「微差で複雑な中終盤を駆け抜ける確かな脚力」と評す。将棋に対する橋本さんの思いは、本書の行間にもあふれ出ている。 謎の美少女、不動のスター、天才小学生。3人の女流棋士の群像から「天才とは何か」「才能とは何か」を問い掛ける作品。「モデル
小説すばる新人賞の第24回受賞作。作者の橋本長道は1984年生まれ。1999年に中学生大会に優勝しプロ棋士を目指した経歴を持つ。そんな作者が描く将棋小説とは? これまで数多くの才能を世に送り出してきた小説界の登龍門、小説すばる新人賞の第24回受賞作である。題名は『サラのやわらかな香車』、作者の橋本長道は1984年生まれで1999年に中学生将棋王将戦で優勝し、その後プロ棋士を養成する新進棋士奨励会に入会、1級まで昇給するも2003年に退会したという経歴の持ち主だ(その後神戸大学を卒業し、2010年にジャンプ小説新人賞フリー部門特別賞を受賞)。題名と経歴から察せられるとおり、これは将棋の小説である。 将棋と聞いて身構えてしまう読者は多いことだろう。でも大丈夫。すべてのボードゲームにおいて才能がないと小学生のうちに宣告された筆者でも(む、むごい……)この小説は楽しむことができた。対局の模様はたと
将棋世界で紹介されていた,元奨励会員が書いた将棋小説。 サラの柔らかな香車 作者: 橋本長道出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/02/03メディア: 単行本 クリック: 41回この商品を含むブログ (17件) を見る 3人の天才女性棋士のストーリー。将棋の盤面が出てくるわけではないから,棋力がないと読めないということはないけれど,奨励会とか,三段リーグといった,棋士になるための手段や,女流棋士の位置づけ,タイトル戦の対局の仕組みなどを薄っすらでもよいから知ってたほうが読みやすい(多少の説明はあるけれど)。 Amazonの書評では,それぞれの3人のキャラや他の登場人物も,これまでの小説,マンガなどで出てきたことあるような人物の焼き直し的だ,とか,表現が雑だ,といった指摘もあったが,私はまったく気になることもなく,一気に楽しく読めた。 個人的には「盤上のアルファ」よりはお勧め。デビュ
チェスの話――ツヴァイク短篇選 (大人の本棚) 作者: S.ツヴァイク,池内紀[解説],辻,関楠生,内垣啓一,大久保和郎出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2011/08/20メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 35回この商品を含むブログ (10件) を見る 「目に見えないコレクション」「書痴メンデル」「不安」、そして「チェスの話」の4編が収録された傑作短編選集です(もっとも、「チェスの話」は85頁なので短編というより中編と呼んだほうが妥当な気もします)。将棋ヲタ的観点から「チェスの話」目当てで手に取りましたが期待通りの読み応えで、加えて他の3作もまた面白かったです。まさに傑作選です。 「目に見えないコレクション」は第一次大戦とインフレが背景にあります。骨董商が取引のために向かった盲目の版画コレクターが愛でる版画の数々。しかしそれは、貧困に苦しむ家族によって実はほどんど売られて
当ブログは多趣味を標榜しつつも基本的にはミステリ書評ブログのはず……なのですが、昨年は毎月のように刊行され続ける将棋漫画の解説記事を書くのに追われた一年でもありました。ブログ解説当初は将棋漫画といってもハチワンしかなかったので気楽なものだったのですが*1、まさかこんなことになろうとは……。というわけで、昨年の将棋漫画と小説と、それから近接ジャンルであるチェスと囲碁を題材にした作品について簡単に振り返ってみたいと思います。 チェス チェスをする女 作者: ベルティーナ・ヘンリヒス,中井珠子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2011/02/26メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (7件) を見る謎のチェス指し人形「ターク」 作者: トム・スタンデージ,服部桂出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2011/12/21メディア: 単行本(ソフトカバー
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