チェス対決・第1回 産業革命のあだ花・オートマトン「ターク」 2013年3月23日から、「第2回電王戦」がスタートした。約1ヶ月かけ、現役プロ棋士5人の頭脳と、コンピュータソフト5本の勝負である。第1局となる阿部光瑠4段 と「習甦(しゅうそ)」の対決は、阿部4段に軍配が上がった――。 「電王戦」は、故・米長邦雄永世棋聖と「ボンクラーズ」の対戦から始まった。2012年1月14日、米長氏は練りに練った「6二玉」の2手を放ち、コンピュータ側の弱点を突いていったものの、攻めきれずに敗北を喫してしまった。 「コンピュータと人間、一体どちらが強いのか?」「人間を絶対的に凌ぐことは可能なのか…?」――。誰しもが持つ好奇心を満たすべく、これまで様々な研究と対決が繰り広げられてきた。現在も続く勝負の行方を、ボードゲームでの歴史からたどることにしてみる。 「機械と人間」のバトルは産業革命から インターネットや