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2013年1月8日のブックマーク (3件)

  • リンガ・フランカのすすめ - 内田樹の研究室

    大学院のゼミで、シェークスピアの受容史について論じているときに(いったい何のゼミなんだろう)通訳翻訳コースの院生から、私の論の中にあった「言語戦略」という概念についての質問を受ける。 言語は政治的につよい意味を持っている。 母語が国際共通語である話者は、マイナー語話者(たとえば日語話者)に対してグローバルな競争において圧倒的なアドバンテージを享受できる。 なにしろ世界中どこでも母語でビジネスができ、母語で国際学会で発表ができ、母語で書かれたテクストは(潜在的には)十億を超える読者を擁しているのである。 自国のローカルルールを「これがグローバル・スタンダードだ」と強弁しても、有効な反論に出会わない(反論された場合でも、相手の英語の発音を訂正して話の腰を折る権利を留保できる)。 だから、自国語を国際共通語に登録することは、国家にとって死活的な戦略的課題である。 ご案内のとおり、20世紀末に、

    honehonerock
    honehonerock 2013/01/08
    間違いを指摘できるならすでにコミュニケーションは完了している、というのは素晴らしい視点!
  • 心の動きに興味のある全ての方へ『ファスト&スロー』 - HONZ

    私たちの意思は自分たちの気がつかないところで、周りの環境に大きく影響されている。例えば、書でも幾度か登場する、選挙の場面ではどうだろうか。 投票所がどこにあるか、そんな些細なことにも大いに影響されている。アリゾナ州での学校補助金の増額への賛成票は、投票所が学校の場合、そうでない場合よりも有意に多かった。これは先行する刺激(この場合は学校)に判断や選択が影響されてしまう「プライミング効果」と呼ばれるものだ。 政治に疎くテレビ好きの有権者は、政治にくわしくテレビを見ない有権者の三倍も、「顔の印象に基づく能力」に影響されやすい。がっしりした顎と自信あふれる微笑の組み合わせが、できる男の顔で、能力がある印象をもたらす。だからと言って、政治家として活躍できる証拠は何処にもない。 投票用紙への記入にも、小さな工夫がある。難しい漢字の候補者はひらがなで立候補する1つの要因に、誰もが習熟したひらがなを記

    心の動きに興味のある全ての方へ『ファスト&スロー』 - HONZ
  • 「さみしい」ってなんですか?ー2012年の冬に渋谷で逆ナンした話

    2012年は、自分の中にあるさみしさを見つめた年だった。 さみしさを一番に感じたのは、國學院大學での「ナンパの手帖」講義の前に、渋谷でナンパをした時だ。 性とナンパについて國學院大學で考えた 國學院大学でのナンパの講義/鏡に映る自分 國學院大學の大教室で500人の前でナンパについて喋る前前日の夜に、渋谷のスクランブル交差点でナンパをした。 神経質そうな男の人にはガンシカもされたけれど、10分くらい並行して粘って、最終的には仲良くなって、番号を教えてもらった。 気の弱そうなオタクの男の人には、優しく女性的に話しかけて、番号を交換した。 そうして何人かに声をかけて、慣れてきた頃、たまたま通りかかった友人の高石くんに「小野さんのナンパはぬるい。 他人への欲求をむき出しにしていない。“相手なんかもう誰でもいい”と思って初めて、自分の中の他人への欲求が出てくるんだ」と放言された。 最初は意味がわから