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ブックマーク / reki.hatenablog.com (35)

  • ベトナムの名将ヴォー・グエン・ザップの軍事戦略論 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    米仏を打ち破った伝説的な戦略・戦術家 ベトナムは現在は新興国の一翼として経済発展が著しい国ですが、かつては信じがたいほどの長い間の戦争を経験しました。 フランスへの抵抗運動、抗日闘争、インドシナ戦争、そしてベトナム戦争。 長く続く戦乱の中で、人々の安定と平和を望む強い意志がベトナム共産党という組織を媒介にして結集し、愛国の名の下に多くの犠牲を払ってとうとう大国アメリカとフランスを追い出してしまいました。 数多くの英雄の中でも際立つ存在が、ヴォー・グエン・ザップ将軍です。 将軍は史上名高いディエンビエンフーの戦いでベトナム軍を大勝利に導き、インドシナ半島からのフランスへの全面撤退を達成させました。 先日、将軍がいかにしてベトナム軍をゼロから成長させフランスを打ち破るまでの精強な軍に育て上げたかを記した「人民の戦争・人民の軍隊―ヴェトナム人民軍の戦略・戦術 (中公文庫BIBLIO S)」を読み

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    honma200
    honma200 2019/02/05
    ベトナムの人たちだから達成できたのかもねぇ
  • 初期イスラム帝国の有能な武将たち(後編) - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    ヨーロッパ・中央アジア・インドにまで拡大したイスラム帝国 前編に引き続き、イスラム帝国の躍進を支えた武将をピックアップします。 前編は、預言者ムハンマドの時代の初期イスラム教団を支えた武将から、シリア・エジプト・北アフリカまでの帝国の急拡大を担った武将をピックアップしました。 まだご覧になってない方はこちらをどうぞ。 今回は後編です。優秀な武将たちの活躍によって、イスラム帝国は遠くヨーロッパ〜中央アジア〜インドにまで拡大していきます。 6. ムーサ・ビン・ヌスヤール(640-716) 北アフリカとイベリア半島を征服した名将 イスラム帝国を遠くイベリア半島にまで広げたムーサ・ビン・ヌスヤールの一族の出自は定かではなく、父親がキリスト教徒のペルシア人だとか、シリア・アラブのバリ族だとか、ユーフラテスの東に住んでいたセミノマドのラフミード族だとか色々な説があります。 いずれにせよムーサの父親は奴

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    honma200 2019/01/19
  • 初期イスラム帝国の有能な武将たち(前編) - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    強大な軍事力を誇った初期イスラム帝国の名だたる武将たち イスラム帝国は630年にメッカを征服。預言者ムハンマドが亡くなって以降も軍事力で拡大を続け、70〜80年たらずで西はイベリア半島、東はインダス川まで手中にしました。 その爆発的な拡大を担ったのが、有能な武将たちでした。 日人が織田信長や武田信玄の活躍を小説映画でたびたび見るように、アラブ圏の子どもたちは、イスラムの武将たちの活躍ストーリーに親しんでいます。 今回は、日では彼らの活躍はあまり学ぶ機会のないイスラムの武将たちの紹介です。 1. ハーリド・イブン・アル=ワリード(585-642) 「アラーの剣」と称されたイスラム帝国No.1の将軍 ハーリド・イブン・アル=ワリードは初期イスラム軍の最も重要な将軍で、ペルシア帝国や東ローマ帝国と戦いメソポタミアとシリアを征服した男です。 彼はもともとは預言者ムハンマド率いるイスラム軍を討

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    honma200 2019/01/19
  • 無法者より恐ろしいウエスタンの「悪徳保安官」 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    無法者より無法者らしい荒くれ保安官 昔のB級ウエスタン映画は、北斗の拳みたいなヒャッハーな無法者が娘をさらったり農民をドヤしつけたりして暴れまわっているところを、正義の保安官が駆けつけて無法者を一掃! どうもありがとうございます、あの、お礼を… いや当然のことをしたまで。では私はこれにて。 みたいなコテコテの描写が多い気がします。 そういう正義の保安官もいたにはいたでしょうが、実際のところ保安官も無法者も素材は同じく乱暴者のゴロツキ。今回は名の知れた「悪徳保安官」を紹介します。 1. ビル・ティルマン(1854-1924) 多数の無法者を逮捕する一方で不正蓄財に手を染めた人物 ビル・ティルマンは名をウィリアム・マシューと言い、若い頃はカンザス州とオクラホマ州のガンマンとして名を馳せました。銃を片手に荒野を暴れまわり、5年で12,000頭のバイソンを仕留めたり、シャイアン族の勇者7人を殺し

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    honma200 2019/01/04
    Red Dead Redemptionの世界
  • 【メキシコ史】貧しい先住民のために戦った匪賊マヌエル・ロサダ - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    「メキシコのロビン・フッド」と称される匪賊のリーダー マヌエル・ロサダ(1829-1873)は、メキシコ・ハリスコ州(現ナヤリ州)の東部山岳地帯アリカを拠点に共和国政府に対して反乱を起こした匪賊のリーダー。 大土地所有者によって土地を奪われた先住民や農民を糾合して州政府軍と戦い、一時はハリスコ州テピック地域の事実上の統治者にまでなりました。 しかし先住民共同地区の解体を進める自由主義者との戦いに敗れ、最期は処刑されています。 政府や軍、大土地所有者からはロサダは「盗賊・無法者・犯罪者」とみなされていますが、貧しい人々や先住民からは「救世主・義賊」とみなされており、現代でもメキシコ国内でその評価が割れる人物でもあります。 1. コソ泥から正義の盗賊へ Work by TUBS マヌエル・ロサダは1828年にテピック近郊の村、サンルイスの生まれ。 彼の出自には諸説あり、両親共に先住民コ-ラ族と

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    honma200 2018/07/04
  • 伝統料理を近代化させた世界の有名シェフ10人 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    ローカル料理を近代的な料理に発展させたシェフ 今や日では世界中の料理べることができるし、世界中の都市で日料理べることができます。そして現在進行形で料理のフュージョンが発生しており、料理の発展が凄まじい進歩で進んでいます。 そこは情報社会とグローバル化の恩恵ではあるのですが、次に起きるのはおそらくローカル料理の消失で、きっと世界の料理の均質化が起きていくんだろうと思います。 それはもう必然であると思うのですが、一方でオリジナリティに価値が生じてくるに違いなく、いかに伝統とその正当性を維持し続けるかが重要な気がします。 そこで一つ記憶しておくべきは、料理の発展に重要な役割を果たした人物とその背景であります。ということで、各国料理の発展の歴史中で重要な人物をピックアップしてみます。 1. ポーランド料理:パウロ・トレモ 1733-1810 胃弱のポーランド王が愛した最先端ポーランド

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    honma200 2018/07/04
  • 世界を変えた有名な戦場カメラマン18人の写真 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    人々の意識と行動を変えた名写真 今やスマホで誰もが写真を撮影し、すぐにSNSにアップして数万・数十万の人に届く。写真を撮影し公表する「特権」は失われ誰もが表現者になれる時代です。 昔はそのような「時代を切り取る」仕事は写真家の仕事でした。新聞やテレビが大きな影響力を持っていた時代、彼ら戦場カメラマンの命がけの仕事によって人々の意識と行動が変わり社会を動かしていました。その写真は今でも我々の心を大きく揺さぶります。 今回はそのような時代を動かした伝説の名写真をピックアップします。 1. 「崩れ落ちる兵士」 1936年 ロバート・キャパ(1913-1954) Credit: ©Robert Capa © International Center of Photography/Magnum Photos 真偽について議論もある有名すぎる写真 ロバート・キャパはハンガリー出身の写真家で、フランス誌

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    honma200 2018/05/17
  • ブラジルからの独立を図った9つの共和国 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    多様な人種と陰謀が渦巻く国ブラジル 現在ヨーロッパで勢いを見せる分離主義ですが、南米の大国ブラジルにも昔から分離主義は根強く、現在も一部地域では独立運動が行われていたりします。 今回は日ではあまり有名ではない、ブラジルからの独立を図った(または現在も図っている)地域をピックアップします。 1. 赤道連邦(1824年7月〜1825年4月) 中央集権に反発する地方有産階級による反乱 ポルトガルの植民地であったブラジルは、自分たちが高い経済的貢献をもたらしているにも関わらず、国の貴族たちが自分たちを見下し、富を不当に搾取していると反発を強め独立への志向が高まっていきました。 1821年にポルトガル皇太子ドン・ペドロを国王に据えてブラジル帝国として独立を宣言。皇帝ペドロ一世は、広大な地域に住む多様な人をまとめるために中央集権色の強い政体を構築しようとしますが、地方の有産階級や地主は、ポルトガル

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    honma200 2018/05/15
  • 絶滅寸前の西ヨーロッパの少数民族(後編) - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    ひっそりと消えゆこうとしているヨーロッパの少数民族 西ヨーロッパの少数民族のまとめの続きです。前回は、 フリース人(ドイツ・オランダ) ソルブ人(ドイツ) コーンウォール人(イギリス) アイリッシュ・トラヴェラー(アイルランド) ガリシア人(スペイン) を紹介しました。今回は、スペイン、イタリア、スイスの少数民族です。 6. メルチェーロ(スペイン) Work by Javier cuervo フランコ時代に定住生活に入った出自不明の流浪集団 メルチェーロは、キンキ(quinqui)ともキンキリェーロ(quinquillero)とも言われます。「巡回鋳掛屋」という意味の移動職人集団です。 彼らの出自ははっきり分かっておらず、15世紀にドイツからやってきた銅細工士集団という説や、抑圧によって流浪生活に入ったムーア人の子孫という説もあります。有力なのが、16世紀の飢饉で土地を失ったカスティーリ

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    honma200 2017/12/15
  • 絶滅寸前の西ヨーロッパの少数民族(前編) - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    その存在が埋没する寸前の西ヨーロッパ少数民族 現在の西ヨーロッパの民族問題は「中東や近東、北アフリカからの移民」問題に尽きます。 国の枠組みを破壊するレベルのヤバイ勢いで人が増え続けており、世界の歴史的に見ても後の大転換点となるひとつの大きな潮流となっていると思います。 かつて起こった20世紀の大規模な難民流出、ユダヤ、ベトナム、パレスチナ、ソマリア、ルワンダ、アンゴラといった難民と比較にならないほどの大きな影響を西ヨーロッパ社会に与えるはずです。 そんな中で、人知れず「ヨーロッパ」の中に埋没しようとしている少数民族がいます。西ヨーロッパは実は結構な数の少数民族がおり、カタルーニャ人、ブルターニュ人、ウェールズ人のように地域主義に結びつく強い少数民族もありますが、大抵はひっそりと目立たずグローバル化の中に溶解していこうとしています。 1. フリース人(ドイツ・オランダ) 古代ローマの時代か

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    honma200 2017/12/15
  • 世界を核戦争から救った男 ヴァシリィ・アルヒーポフ - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    核攻撃に待ったをかけ、世界を核戦争から救った男 ヒーローと言えば、スパイダーマンのような、超人的なパワーを持って悪党の企みを危機一髪救う派手なキャラを思い浮かべます。 1962年に発生したキューバ危機において、ソ連海軍B-59潜水艦副艦長ヴァシリィ・アルヒーポフは、アメリカへ核攻撃のボタンを押すのを拒否し、世界核戦争の勃発をギリギリで防ぎました。 彼の名はあまり知られていませんが、おそらくこのような人物こそが、世界のヒーローであるに違いありません。 1. キューバ危機「試練の13日間」 1961年、CIAに訓練を受けた亡命キューバ人部隊がキューバ・ピッグス湾に侵入。カストロ政権の打倒を図りました。キューバ人部隊1,500は、すぐにキューバ政府の治安部隊によって駆逐されてしまい、アメリカの陰謀は失敗に終わりました。 この事件以降、東側陣営、特にソ連と直接のターゲットとなったキューバはアメリカ

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    honma200 2017/10/19
  • 独裁者に「毅然とした態度」をとって有名になった人 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    「毅然とした態度」とはなんだろう ニュースとか見てると「毅然とした態度が求められる」とかって言いますけど、実際どんな態度が毅然とした態度ってみんな思ってんでしょうか。 確かに「強気な態度」はカッコいいし、見ていて気持ちがスッキリするものですけど、後先考えずに小手先のパフォーマンスで「毅然とした態度」を取るのはただのポピュリズムのようにも思えます。 要は使いようだと思うのですが、歴史上の伝説的な「毅然とした態度」にはどのようなものがあり、どのような結果となったのでしょうか。 1. チェコスロヴァキア大統領、ルドヴィーク・スヴォボダ 「もし私が死ねば、全世界はあなたが私を殺したと信じるだろう」 1968年1月、チェコスロヴァキア共産党第一書記にドゥプチェクが就任し、「人間の顔をした共産主義」を標榜するドゥプチェク体制がスタートしました。チェコスロヴァキアの変革運動、いわゆる「プラハの春」のスタ

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    honma200 2017/10/13
  • 遺棄された幻の植民地(後編) - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    発展どころか維持すら難しい「植民地」 国内企業が海外に法人を作って営利活動を行い、利益を上げるのは至難の業です。 慣れない現地の商習慣、法制度、自国とは異なる国民の趣味嗜好。それに対応するだけでも大変ですが、ちゃんと利益を上げるまでに投資を継続的に行えるかというのが一番大きな課題であると思います。企業の体力もそうですが、経営者の忍耐も求められます。 植民地経営もおそらく同じで、単に現地に武器を持って乗り込んでいけばいいというものでは全くありませんでした。 前編はこちらから 6. サン・ルイ要塞(フランスのテキサス植民地) 悲惨な末路を辿ったフランスのテキサス植民地 1685年、フランス人探検家ロベール=カブリエ・ド・ラ・サールは300名の植民者を引き連れて、ミシシッピ川の河口付近を目指していました。 目的はミシシッピ川下流域を含むルイジアナ全体のフランスの統治を確固たるものにすること。 と

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    honma200 2017/05/11
    うわぁ、大変
  • 史上最も短命な国家ベスト10(後編) - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    ついに日数一桁の世界へ 国家というものは自分で勝手に国家を名乗っても認められず、他の「信頼されている国家」に承認されて初めて一人前と認められます。 言うなればヤクザ社会のようなもので、他の親分連中に認めてもらえないと潰されるだけです。 前編から続いている「短命な国家ベスト10」ですが、今回は後編です。 5位:フェロー諸島共和国(1946年9月18日〜9月24日 6日間) 独立投票が無効と見なされ解散させられた国 フェロー諸島はイギリス諸島の北に浮かぶ北方の孤島で、北西のアイスランドと同様、ノルウェーヴァイキングの末裔が住んでいます。 長い間ノルウェーの支配下にありましたが、16世紀にノルウェーとデンマークが同君連合になった後はノルウェー=デンマーク領となり、1814年に連合が解消されたタイミングで北西のアイスランドと同様デンマーク領となりました。 1940年に第二次世界大戦が勃発すると、ド

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    honma200
    honma200 2017/04/06
    1日レベルもあるんだ・・・
  • 史上最も短命な国家ベスト10(前編) - 歴ログ -世界史専門ブログ-

    ちょっと目を離したらもう無くなっていた国 日という国は有史以来、国体の継続性を保っているということに一応なっていますが、現在の日国政府の発足は1952年のサンフランシスコ平和条約からなので、日国は65年間続いていることになります(2017年現在)。 たったそれだけか、と思う人もいるでしょうけど65年間も続いてるのは立派な方で、歴史上には1年どころか1ヶ月ももたなかった国がいくつもあります。 10位:バイエルン・レーテ共和国(1919年4月6日〜5月3日 27日間) 世界で3番目に建国された共産主義国家 第一次世界大戦中の1918年10月29日、ドイツ艦隊の水兵1,000人の出撃命令拒否から、ドイツ全土で労働者の暴動が発生。ドイツ革命が勃発し、後に皇帝(カイザー)が退位しドイツ帝国が崩壊しヴァイマル共和国が成立するのですが、ミュンヘンを中心とするバイエルン王国では独自の革命が進行してい

    史上最も短命な国家ベスト10(前編) - 歴ログ -世界史専門ブログ-
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    honma200 2017/04/06