研究の世界 上の文章はもちろんネタですが、研究を続けていくと本当にここに書かれたような、トップジャーナルに通ってなければ…、という世界が待っています。実際、僕自身もいつもこのような心づもりで研究しています。ただ、ひとつ気になったのは、自分自身の経験や、周りの様子を見る限り、Cell, Nature, Science (CNSと俗に言われます)などは、自分一人の実力だけで採録されるわけではありません。この人がいなかったらここまでの成果は出なかった、という貢献は確実にあるけれど、大抵は多くの人の長年の努力の積み重ねの結果acceptされています。 研究のインパクトの大きさ だから結果として、団体で金メダル!くらいには誇れますが、これを個人の功績と考えるのはあまりに決まりが悪いものです。僕が情報と生物の融合分野にいながら、情報系でかつ腕一本でできる研究も続けているのは、この決まりの悪さを避けたい
kyupinさんのブログテーマ、「ジェイゾロフト(セルトラリン)」の記事一覧ページです。
オンライン無料公開医学雑誌、PLoS medicineの最新号に、SSRIなどの新世代抗うつ剤治験のメタアナリシス研究が発表されている。 以前、やはり英国の政府機関によって行われた治験を材料に、SSRIの効果への疑問を論文化していた研究者、アービング・キルシュ達によって行われたものである。この研究については、ここでも簡単に触れたことがある 今回、彼らのその分析対象となったものは、米国FDAに薬剤承認を得るために提出された、製薬会社自身による47の臨床治験報告である。 これらの報告は今まで公開されてこなかったが、キルシュ達は情報公開法を使ってその内容をえた。それらの治験結果をメタアナリシス手法で比較検討し、得られた結論は以下のような物であった。 これらの治験で示された偽薬と本物の薬の効果の差は、中程度や軽症のうつ状態の場合、事実上全く認められなかった。重症度が高くなるにしたがい、その差は大き
「性的魅力に溢れた女性が、しばしば非難に晒され、攻撃の対象になるのは何故か?存在脅威管理理論(Terror Management Theory)によれば、女性の性的魅力は男性の肉体の有限性をより意識させ、死の不可避性への思いを高めるからだとされる」。この意表を突いた疑問と回答について詳述しているのがこちらの論文。 著者たちは、意識下にある死の観念は男性が女性から受ける魅力の評価を減じること、死の脅威は男性が魅力的女性を得ようとする傾向を貶め、かつ男性の性的興味を阻害し、男性の性的魅力自体をも低減させ、かつ男性の女性に対する攻撃性をより表現しやすくすることを5つの実験をおこなって明らかにしたという。また、女性にはこの傾向は認められないそうだ。 残念なことに元論文は無料では読めず、抜粋しか読んでないので、一体どんな実験なのかよく判らないのだが、Terror Management Theoryと
2005年7月15日 SSRIは本当に効くのか [医学・科学関連] 7月16日発刊のBMJ最新号に、「成人における抗うつ剤の効果について」という論文が掲載されている。これは英国政府が運営している"The National Institute for Health and Clinical Excellence (NICE)"が最近出した「成人うつ病の治療にはSSRIを第一選択剤とするべき」という、うつ病の治療指針に対して真っ向から反論した画期的なものである。かねてより私は、SSRIはあんまり効かんのではないかと思っていて、滅多に使うことがないので(『論文読む限りでは、毛唐には効くみたいなんですけどねぇ』なんて説明したりする)、こりゃ有り難い援軍だと、早速内容を斜め読みしたので紹介してみる。 この論文はロンドン大学精神衛生科学の講師、ジョアンナ・モンクリエフとプリマス大学心理学教授、アービ
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