Wolfe, Alan. 1995. "Realism and romanticism in sociology." Society 32, : 56-63. 社会学を文学における写実主義(realism)=リアリズムとロマン主義のアナロジーで論じた論考。参考文献が付いていないので、ちゃんとした論文ではない感じ。著者によれば、リアリズムとは、世界をあるがままに記述しようとする態度のことであり、それに対してロマン主義は、あるべき世界と対比することで、現実の世界を批判しようとする態度のことである。 社会学的リアリズムは文学におけるエミール・ゾラに対応すると著者はいうが、ゾラはふつう自然主義といわれている。いずれにせよ、社会学的リアリズムの起源は、チャールズ・ブースやエンゲルスの『イギリスにおける労働者階級の状態』あたりであり、代表選手はシカゴ学派であろう。労働者階級の現状を記述することそのもの
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