希死念慮は過去ログでは器質性色彩が強い所見と書いている。たぶん、うつ状態に伴うとは言え、内因性由来ではないものが大半であろう。 双極2型の人がしばしば慢性的な希死念慮を抱いているのは、おそらく器質的なものが混入しているためで、疾患的に不純物が多いからと思う。これは時に生来性の軽微な器質疾患の人たち、あるいは広汎性発達障害の人たちがあたかも双極2型に見えることがあることでもわかる。 だから、双極2型は単一疾患ではなく症候群であり、薬物治療においてもそういう視点が必要と思われる(参考)。 ラミクタールを希死念慮に処方し始めると、当初から希死念慮が軽減し楽になったと言う人が比較的多い。最初は、これほど希死念慮に劇的に有効な薬はないと思うほどの成功率と思った。希死念慮の軽減には個人差があり、極めて少量(12.5㎎程度)を隔日で始めても消失する人すら存在していたからである。 しかし長期的にはやや難し