患者さんを観察するのは大切だが、単に長く診察すれば良いと言うものではない。 個人的に、時間よりむしろ接する回数の方が重要と考えている。つまり、効果的な「瞬間」に意味がある。 統合失調症の人では、個々の訴えの内容に意味があるかと言うと、どちらかといえば、たいして意味がないことが多い。 だいたい、僕は幻覚も妄想もない人にも統合失調症と診断することもある。逆に幻覚があっても統合失調症と診断しないこともある。 このブログの読者の人は、僕は一般の精神科医より統合失調症の範囲が狭いのでは?と思っているかもしれない。実は、その逆で、たぶん一般の精神科医より統合失調症の範囲は広いのである(これは過去ログで触れている)。だからこそだが、告知はしないことにしている。 その僕が、「統合失調症が減少している」と言っているのだから、大変な社会的、あるいは生物学的変化が生じているのである。特に、 かわいらしい感じの統