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思春期の患者さんは専門の病院やクリニックに集まるため、単科の精神科病院にはあまり来ない。単科でも思春期外来もやっている病院は結構賑わっている。また、アメニティや立地などから若い患者さんが多い病院もある。そのような病院は思春期を長く診ていた経歴を持つ医師が勤めていることが多い。経験のある医師がいないのに、そんな風にぶち上げていることは稀である。 医療観察法の鑑定のために他病院に行く事があるが、思春期の患者さんたちが多い病棟は、かなり雰囲気が違うと感じる。若い人たちは統合失調症の人などあまりいないからである。 うちの病院に関しては、外来レベルでは稀に思春期ないし幼児も診ている。患者さんの子供が不登校になったとか、落ち着きがないので相談されるパターン。カルテすらなく、正式には診ているとは言えない子供もいる。 そのようなこともあり、今までは因果関係のない思春期の患者さんは全然来なかった。ここで、思
うつで困ったときに開く本 (朝日新書) 作者: 香山リカ出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2009/12/11メディア: 新書購入: 3人 クリック: 15回この商品を含むブログ (9件) を見る Q&A形式でうつの疑問に答える本。とても良い本だと思ったが「Q17「セロトニン」の入った食品を食べた方がいいの?」に間違いがある。経口投与でセロトニンは増やすことができないと書かれているが、実際には可能である。香山本の該当箇所は以下の記述である。 しかし実際には、葉酸やアミノ酸をちょっと口から摂っただけでは、それが脳内のセロトニンやその代謝経路に直接、何らかの影響を与えることは期待できない。口から入って消化管からうまく吸収され、血流に乗ったとしても、それは「脳血液関門」という誰にでもある体内バリアシステムに阻まれ、脳の中に移行することはできない。 ところが最近は、さらに手の込んだ解説がつ
息子(小学3年)はADHDでLDです。リタリンの内服を中止してから、学力の低下、今までできていた事も出来なくなり、この3年間学校で習ってきた事も何も身についていないようで愕然としております。リタリンは問題になり 息子(小学3年)はADHDでLDです。リタリンの内服を中止してから、学力の低下、今までできていた事も出来なくなり、この3年間学校で習ってきた事も何も身についていないようで愕然としております。リタリンは問題になり 止めた事は良かったと思っているのですが、今まで出来ると思っていたのはリタリンのおかげだったのでしょうか?ADHDをインディゴチルドレンという特別な子供と呼ぶ考え方もあるようで、私の息子は典型的なインディゴといわれました。でも特別でない子供なんて居ませんよね?まず一般的な生活のときる子供になって欲しいです。リタリンを止めて効果的な方法を見つけた方、ぜひ教えてください。オルタナ
うつ状態が薬物療法でどうしてもうまく改善しないとき、どのような治療をすれば良いのだろうか? 単極性か双極性かあるいは非定型精神病かで異なるように思うので、疾患別に考えなくてはならないかもしれない。このブログの「双極2型の激うつとECT」で出てきた男性患者の治療がヒントになる。この患者さんの難治性うつ状態はECTでコントロールできた。モーズレイの精神科治療のガイドライン(2001)年版では、1st choice、2nd choiceとして以下の方法が挙げられている。(順不同) 1st choice ○リーマス付加 十分に確立されている。約半数において有効。文献により十分に支持されている。 ○ECT 十分に確立されている。有効。文献で十分に支持されている。 (一般の評判が悪い) ○ベンファラキシン高用量(本邦未発売) 普通、忍容性良好。(SNRI。世界でリスパダールに近い売上高を誇る。文献の支
希死念慮がある人の中に、子供の頃から希死念慮があったという人がいる。まあうつ状態といえばそうなのだが、単純なうつ状態のそれとは違ったものではないかと思ったりもする。何十年も続いていれば、その間に自殺していても全然おかしくはない。 僕のある友人のことだが、彼女は中学か高校時代から希死念慮があったらしい。しかしなんとか大学を卒業し、その後僕と知り合った。会ったのは偶然であった。その後、長いこと会うことがなかった。かなり長い期間を経て再会したのである。その間に自殺未遂を数回しているが、なぜかすべて失敗し(この言い方も変だけど)、少しだけ足に後遺症が残る程度で済んでいた。 再会して僕が最も驚いたのは、全然、うつ状態が良くなっていなかったこと。普通、うつ病はいろいろ考えて治療を続けていると、服薬は必要であっても支障なく生活できるようになることが圧倒的に多い。当時の彼女の治療は、 トリプタノール 20
ルーランは、他剤併用で48mgなどの量で入っているとなんとなく存在感がない。一時、他の薬剤と併用でルーラン32~48mgくらいが入っている患者さんが数人いた。僕はそれなりに治療に貢献していたと思っていた。ルーランは少量でも副作用が出る人がいるが、長い治療歴があり、まして多剤併用されているような古い患者さんにはルーランを併用してもあまり出ないことも多い。つまり多い量では、効果、副作用の両面で存在感が乏しい薬物なのである。 ある時、ルーラン単剤で決着が着かないなら、ルーランを削除しようと思った。削除して他の単剤で治療をしようと考えたのである。ルーランを徐々に他の薬剤に置き換えるか、あるいは単純に漸減してみた。ところが、多剤併用の場合、患者さんの半分以上はルーラン48mgを中止しても何も変わらなかったのである。 あんた、何やってたの? なんちゅうワケわからん薬やぁ・・ と思った。リスパダールだと
これは「精神科患者さんのう歯」で紹介した患者さんの続きになる。彼女は高校時代に発病し、かなりの進学校であったのだが学業を続けられず退学している。その後入院を続け、一般社会で生活をしたことがほとんどなかった。 彼女は僕より少し年下なのだが、前歯が「う歯」で全然ないのだ。 うちの病院に転院した経緯は、単純に家が近いので家族が面会しやすいとかその程度であった。今、僕が時々外来診察に行っている病院から転院になっているので、縁があるといったところかもしれない。 入院時の処方はトロペロン18mgが主体(コントミン換算値:1384mg)であり、レボトミンも少しだけ処方されていたが、今の時代、こういう処方なのはたぶん理由があるのであろう。僕は少なくとも、リスパダールくらいは使ってみたが不調に終わり、またこの処方で特に問題がなく、病棟適応もまあまあなので、このまま治療しているくらいに思っていた。 昨年の秋(
彼に最初に会ったのはもうずいぶん前である。最初うちに紹介されて初診した時、間違いなく統合失調症と思った。初診日に入院。しばらくして僕が診るようになった。 初診時は亜昏迷であった。家族によれば、電話がかかってきても家族に「出るな!」と叫ぶなど、奇妙な行動が見られていた。最初の頃にどのような治療をしていたのか、今はもう細かくは思い出せない。最近、このようなメモリー機能が落ちてきたような・・僕はもともとは記憶力が良いのだけど。 最初は非定型抗精神病薬で治療をしていたが、不思議なことに気がついた。たぶん、こんな人はなかなかいないと思う。急性期の症状、幻覚妄想が落ちついてくると、ほとんど統合失調症っぽさがなくなる。しかし、ジプレキサやリスパダールを服用させると、明瞭にそれとわかるのである。だから気色悪すぎて、リスパダールとジプレキサは処方できなかった。 しかし、なぜかセレネースの少量なら良いのである
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