★朝日新聞の医療サイト「アピタル」トップページへ ★このブログの全バックナンバーへ ★ほかのアピタルブログ一覧へ 世界中の最新医学論文から、坪野吉孝氏(山形さくら町病院精神科・早稲田大学大学院客員教授)が、興味深いものをわかりやすくかみ砕いてお届けします。 多量飲酒者は本人の健康を害する場合があるが、周囲の人達の健康にも悪影響を与える可能性があるという論文が、アディクション誌に1月公表された。 ニュージーランド全土から無作為に選んだ12~80歳の男女3,068人に電話調査を行ない、自分の周囲に多量飲酒者がいるかをたずねたほか、本人の健康度と生活の満足度を質問した。多量飲酒者が1人以上いると答えたのは対象者の29%で、うち26%が同じ世帯で暮らしていた(配偶者や父母兄弟など)。 周囲の多量飲酒者の人数と同居時間から、多量飲酒者との同居の程度を「レベル0」から「レベル3」までの4グループに