本日公開されたPNASに、ヒトとチンパンジーの寿命の違いは、近代医療の差によってもたらされた以上の「生物学的」な差があるらしいという論文が載っていました。 Published online before print December 4, 2009, doi: 10.1073/pnas.0909606106 Evolution of the human lifespan and diseases of aging: Roles of infection, inflammation, and nutrition Caleb E. Finch チンパンジーを含めた大型のサルは、他の哺乳類に比べると長生きだというものの、50歳を越えるものはめったにいません。一方、ヒトは1800年代以降、環境や栄養条件それに医療の発展によって寿命は倍に伸びましたが、現在でも医療過疎地にいて衛生状態も悪くほとんど医
オープンアクセス誌の中で、無駄に厳しい査読をしないということで、ある意味で心配もされていたPlosOneに、またおもしろい論文が載りました。 The Role of Inbreeding in the Extinction of a European Royal Dynasty 日本語でのニュース報道もあったので、ご覧になった方もいるかもしれません。 スペイン・ハプスブルク家、断絶の原因は「近親婚」か 研究結果 せっかくですので、論文を中心にご紹介してみます。ただし、私は世界史に(も)弱いので、歴史的記述には誤りがあるかもしれませんので、ご指摘願えると幸いです。話の内容は、日本でも結構有名な顎と下唇を持ったハプスブルグ家の家系、特に1700年に途絶えたスペイン・ハプスブルグ家のことです。 これは最後のスペイン国王であるカルロス2世で、Wikipediaによると「先端巨大症のため、咀嚼に影響
数百万年前に生息していた人類の祖先は、いままで多くの専門家たちが考えてきたほど「サルっぽく」はなく、木登りも下手であったことが新たな研究により示唆されています。初期の人類は樹上生活をしていたのか、樹上生活を捨て二足歩行をするようになったのかは長く議論の的だったのですが、400万年以上前のヒト族の化石の足首の関節を調査することにより明らかになったそうです。 詳細は以下から。Human ancestors 'less ape-like' - Telegraph Our Ancestors Were No Swingers -- Balter 2009 (413): 2 -- ScienceNOW 現代人ホモ・サピエンスや北京原人・ネアンデルタール人などを含むヒト属(Homo)と、同じヒト亜科(Homininae)ヒト族(Hominini)に属するチンパンジー属(Pan)は約400~800万年前
スタンフォード大学の研究者による個別の研究が推測したところによると、人類は7万年前には全世界でわずか2000人にまで激減、消滅しかけていたことがわかってきたそうです。 一体、7万年前に何が起きていたのでしょうか?詳細は以下から。 Study says near extinction threatened people 70,000 years ago - Yahoo! News 2005年に開始された、遺伝学によって人類学を研究するこのプロジェクトによると、ミトコンドリアの追跡によって、現在の人類は約20万年前にアフリカに住んでいた「ミトコンドリア・イブ」と呼ばれている単一の母親の子孫であることがわかっており、約6万年前から全世界へ人類の分散が始まっています。しかし、このミトコンドリア・イブと全世界への分散までの間に何が起きたかについては今までほとんどわかっておらず、謎に包まれていました。
地球上に存在する生物のほとんどは環境に応じて進化していると言われています。人間も例外ではなく、ラマピテクスやアウストラロピテクスから進化して現在の人類に行き着いているわけです。 しかし最近の研究によると、人類の進化はすでに止まっており、何年たっても今の人間とあまり変わらないそうです。現在を生きてる人間からすると、数年後に進化した人間が現れるといわれてもピンときませんが、逆に進化しないと言われても、なんだか夢が無いように感じてしまいます。 なぜ人類はもう進化しないとしているのか見てみましょう。 詳細は以下より。 Evolution stops here: Future Man will look the same, says scientist | Mail Online ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのスティーブ・ジョーンズ教授によると、人類の進化は止まっており、今後人類が100万年生
人類が突然地球上から永久に消滅したら地球に一体何が起きるのか?生態系はどうなるのか?人類が築いてきた産業社会は残るのか、あるいは即座に粉々に崩壊していくのか?それらの疑問に対して一定の回答を見せてくれるのが、一日中、歴史関連や教養関連の番組を見ることができるアメリカのCATV「The History Channel」にて放送される「Life After People」という番組。 予告編の再生は以下から。 Life After People - The History Channel 以下が実際の内容の一部、実例としてウクライナにあるチェルノブイリが出てきます。原発事故によって事実上、約20年もの間、人が突如としていなくなった貴重なサンプルです。 番組中では他にも、放棄された超高層ビルが数百年後には鳥や齧歯類、植物などを含めたエコシステムになること、橋や建物が粉々になって崩れること、人間に
「Gliese 581」と名付けられたこの惑星は現時点で地球に最も似た惑星としては一番近い距離にあり、平均温度は0度~40度、水が液体で存在できるので、なんと生命体が存在する可能性があり、今後の太陽系外における探査において重要な惑星となるのはほぼ確実かと。 この「Gliese 581」、直径は地球の1.5倍で重力は地球よりも強く、表面は岩で覆われているか、あるいは地球のように海で覆われていると推測されています。ヨーロッパ南天天文台(European Southern Observatory:ESO)がチリに設置しているラ・シヤ天文台3.6m望遠鏡を使ってスイス・フランス・ポルトガルの共同チームが発見しました。 どれぐらい離れているのかというと、方角はてんびん座方面、距離は20.5光年。これだけだと近いのか遠いのかイマイチわからないので、現在の人類の技術力で何年かかるのか、ちょっと計算してみ
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