Museo di Manicomio di San Servolo (かつては)マニコミオ(manicomio、精神病院)の代名詞のようでもあったサン・セルヴォロ島(Isola di san Servolo)。 だが、もともとこの島が、最初から精神病院であったわけではない。 1715年、ヴェネツィアがオーストリアと組んで対トルコ戦争を開始。そのとき、ヴェネツィア共和国は、カステッロ地区に兵士たちのための病院を作った。が、そこはすぐに手狭になり、新たに目をつけられたのが元修道院だったサン・セルヴォロ島。ここを新たに、軍属病院とした。 「きちがい(pazzo)」患者が、最初に入院したのは、1725年。以後、30年の間に、60名弱の「患者」が入院している。もっとも、実は入るのにはそれなりの金額を必要としたため、この時期に入院している「きちがい」は、貴族や有力家庭の出身者だった。軍病院に併設された