「私の失敗」は建築家自身が自分たちの失敗を赤裸々に語るコラムです。建築家たちはさまざまな失敗を重ね、そこから学び、常に自分たちを研鑽しています。そんな建築家たちの試行をご覧ください! 建築家の失敗は、あまり表沙汰にならないことが多い。 私が坂倉準三建築研究所にいた時代、建設会社の優秀な技術者が、怪しいディテールを施工図段階で修正してくれたり、失敗もカバーしてくれるケースも多かった。最近は、施工図を他の設計事務所に外注したり、技術的なチェックがなされず施工されたりして、「困るなぁ、これは! 設計図通りできてしまっているじゃないか!」などという、笑えない笑い話が現実味を帯びてくる時代である。 坂倉準三先生の思い出建築雑誌の誌面を賑わせた建築家の名作が、20年も経たないうちに壊されたり、見る影もないような建物になってしまった話もよく耳にする。しかし、そのような話はあまり報じられず、デザイン優先で
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