厚生労働省の調査で、ニートの若者155人のうち、23.2%に発達障害、またはその疑いがあることがわかりました。 この新聞記事、「なにをいまさら、あたりまえのことを」と思いながら読んで、ブログのエントリにするまでもないな、と思ってスルーしてしまいました。ところがブログ界隈での反応が予想外に大きく、驚いています。 hotsumaさんがブックマークして下さっていた精神保健研究の栗田先生の論文 (PDF p.37〜p.44)にもあるように、高機能広汎性発達障害者の予後は必ずしも良好なものばかりではありません。むしろ臨床場面では、ニートの定義に合致するようなケースは珍しくありません、というより当てはまらないケースを一生懸命思い出さないといけないくらいです。もちろん僕の外来に来ているという時点で大きなバイアスがかかっている訳ですが、広汎性発達障害の有病率の高さ 、また診断基準は満たさないもののPDDと