ライトノベル作家、浅井ラボが、テケトーに語ります。原稿が一息ついたので、脳休めのために前にもしたと思いますが、意味と強度の話。いわば自分用の創作メモのようなものです。 あくまで個人的な見解なのですが、私が物語において見る要素は、意味と強度です。 まず、意味とは、物語や人物(造形や言動)や各種場面に仮託される寓意や暗喩。 当たり前ですが、物語とは意味の連鎖です。あるテーマを語るために、テーマを背負った人物が出て、テーマの問いであったり解決であったりという場面があるわけですな。 だいたい悪役がテーマを背負い、主人公がその解決(心理的な)役としてなんたらする、または主役が成長し変化(主に心理的な)するという物語が多いのはそういうことかなと。 事件の解決は秩序の回復、成長は未来への展望とかいう寓意や意味があるでしょうし。 心理的なとしたのは、娯楽というものが基本的に心と感情の娯楽である