きょう5日は国立国会図書館の開館記念日。国会議員の調査研究に資するため1948年6月5日に開館し、70年を迎えた。議員に限らず国民も情報を持つことが民主主義に不可欠とし、国民へのサービスも事業の柱に据える▼インターネットの普及とともに始めたのが、所蔵資料のデジタルデータ公開。開館50年の98年6月に始まった。業務の拠点は京都府精華町の関西館にある▼江戸期以前の和漢書や1968年までの図書や雑誌、憲政資料など266万点をデジタル化、うち著作権が切れた図書など53万点をネットで公開している▼ホームページに「国立国会図書館デジタルコレクション」があり、項目ごとの閲覧や単語検索ができる。「スポットライト」として東京市(当時)が編集した昭和天皇即位礼記録「昭和御大礼奉祝志」も紹介されている▼ネット非公開でも、入手困難な絶版書など150万点は「図書館送信」に参加している公共図書館でデータを利用できる。