広瀬勝貞・大分県知事は28日記者会見を開き、老朽化した県立芸術会館(大分市牧緑町)の代わりに建設を検討している県立美術館の立地方針を発表した。立地場所は、パブリックコメントで希望が多かった大分市寿町の旧厚生学院跡地、JR大分駅近く、別府市のビーコンプラザ周辺、由布市のJR南由布駅近くの4地点を中心に検討していくとした。 立地条件としては、一定規模の面積の土地があることや、教育機関と連携がとれること、交通の便が良いこと、来県した観光客が使いやすいこと、市街地に近く環境が良いところ、などを考慮するという。 収蔵品について、広瀬知事は「基本的には新しい美術品を買って展示することはない」と述べ、県立芸術会館で展示できていない収蔵品を中心に展示することを明らかにした。また、建設費については「まだこれから決まる。相当かかると思う」と述べるにとどまった。