大森靖子というアーティストの存在が成立し、支持されているという事実は、長くの間「可愛くてキラキラした女の子」の独占市場であった音楽業界においては「バグ」だと言えるかもしれない。極端な妄想と現実すぎる現実を行き来する大森の歌は、聞くものの心に痛く食い込む。 今回の彼女のコラボレーターは、ミシンに特殊なプログラムを組み故意にほつれを発生させる「グリッチ刺繍」を用いた衣装作品などを発表しているファッションデザイナー/アーティストのNUKEME。 彼らの作品は、鑑賞者の脳内に「なんだか変なもの」を残す点において共通する。 大森曰く「全てを失ったが、全てを持っている世代」に育った二人の対談をお届けしよう。 Interview & Text : 佐藤大智 (FOOL’S MATE)、奥村健太郎(2.5D) Photo : イソベマサミ NUKEMEさんの制作された衣装を着てみて、いかがでしたか?
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