アニメーションの魅力を多角的な視点から語る、アニメ評論家の氷川竜介さん。前編では、アニメとともに成長していった少年時代から評論家への道、そして誰もが気になる6/27公開の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の見どころをうかがいました! --- 1958年のお生まれということですが、少年時代にご覧になっていたアニメはなんですか? 「モノクロのアニメ版『鉄腕アトム』が小学校に上がる直前の63年にスタートしました。それまでにも海外作品の『ポパイ』などは放送されていたのですが、同じ年に『鉄人28号』や『エイトマン』も始まり、国産テレビマンガの一大ブームが起きました。 小学校低学年の頃には『ウルトラQ』や『ウルトラマン』、『サンダーバード』などの実写作品、中学校に上がる70年代初頭には『謎の円盤UFO』や最初の『ルパン三世』といったちょっと大人びた作品が始まる。節目節目に年齢にあったものが用意されてい