ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲自体聴くのは今回が初めてになる。当盤は日本人初のショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲全曲録音となったもので、「2019年度第57回レコード・アカデミー賞」の大賞受賞した素晴らしい名盤である。発売当初から存在は知っていたものの、購入したのは割と最近になってからで、試聴するまでに大分時間をかけてしまった。交響曲全集はすでに何種類か聴き終えているが、今回初めて全曲聴く形となる弦楽四重奏曲はどのような世界観となっているのか、聴く前から楽しみな気持ちでいっぱいだ。 ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第1番、2014年7月2〜4日録音 ・・・交響曲第5番と同時期に作曲されたショスタコーヴィチ最初の弦楽四重奏曲である。交響曲とは違い、ショスタコーヴィチは自由な表現を行うことができていたようでスッキリとしていて聴きやすい印象を受ける。後の弦楽四重奏曲は躍動的かつダイナミックなものが
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