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ブックマーク / moji.gr.jp (1)

  • もじもじカフェ > 第44回「変体仮名をたのしむ」

    内容日語を文字に表す試みは,「こころ」を「許己呂」と書くように,漢字を表音文字として使う方法で始まりました。いわゆる「万葉仮名」です。この例の「こ」で分かるように,一つの音にいくつもの字をあてて書くことができたので,これら万葉仮名の総数は一千字近くもあったといいます。 万葉仮名は形が漢字そのものであるため,素早く書いたり,行間に書き込んだりするには不便な面がありました。そこで,万葉仮名を元にして,草書体をさらに崩して平仮名が,また,字の一部分を用いるなどして片仮名ができました。 一つの音に複数の字が使われる状態は千年以上も続きましたが,明治33年(1900年)の小学校令施行規則により,義務教育で扱う平仮名・片仮名の字種・字体が一つだけになりました。採用されなかった他の字が「変体仮名」と呼ばれます。 変体仮名は今や,書道や古文書に興味のある方を除けば,すっかり〈読めない文字〉となりました。

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