「超絶技巧」を有する現代作家17名の驚くべき作品を、その先達といえる明治時代の工芸作品を添えて紹介する展覧会である。 リストを改めて確かめると、現代の作品が計64点に対し、明治の作品は60点。数字の上では拮抗しているが、展示を拝見した実感からすれば、いささか意外。明治よりも現代のほうに、より比重が置かれていた印象が強いのだ。 会場では「現代→明治」の順で、前後に二分して展示(数点は混交)。現代工芸は比較的ゆとりをもった空間で展示され、明治工芸は最後の2室にぎゅっとまとめられていた。 本展は、同館で開催されてきた「超絶技巧! 明治工芸の粋」(2014年)、「驚異の超絶技巧! 明治工芸から現代アートへ」(2016年)に続く、第3弾の「超絶技巧」展。 これらの展覧会名からうかがえるように、当初は明治工芸が主。現代の作品は2014年の展示ではタイトルにすら挙がらず、「おまけ」というくらいのもの
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