図書館・書店を拠点とした地域活性化への展望~日本における「サードプレイス」の可能性 渡部 晶 1はじめに (1)図書館・書店・出版の現状*1 本題に入る前に、図書館・書店・出版の現状について概観しておきたい。 ア.図書館数 平成27年(2015)度の「社会教育調査」(3年ごとの調査)によれば、図書館数(同種施設を含む。)は3331で、前回調査に比べ57(伸び率1.7%)増加し、過去最高となった。筆者が特集「岐路に立つ公立図書館~多彩なサービスで行きたくなる場に」*2に協力させていただいた、日経グローカル2017年7月17日号によれば、2016年4月時点で804市区(全市区の98.9%)、519町村(全町村の55.9%)に存在している(日本図書館協会調べ)。 付言すると図書館事業は自治事務である。また、図書館法に基づく補助金は1998年をもって廃止、一般財源化されている。したがって、持論だが
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