先月7~17日に開催された第77回ロカルノ国際映画祭ではアラン・タネール監督作「ジョナスは2000年に25才になる」(1976年)の上映があり、満場の観客を呼んだ。会場ではメキシコ人映画監督アルフォンソ・キュアロン氏が登壇し、大学で映画を学んでいた頃タネール作品から受けた多大な影響について弁舌を振るった。とりわけインパクトの大きかったこの「ジョナス」は、大げさなジェスチャーではなく小さな日常的行動による政治的抵抗の可能性について深く考察されていると語った。 キュアロン氏の長男の名Jonas(ホナス)は映画のタイトルにちなんだという。同氏はタネールの傑作をモデルにした脚本を書いたこともあるが、撮影はされなかった。それでも執筆自体を非常に楽しんだと熱弁した。 swissinfo.chのサイトで配信した記事をメールでお届けするニュースレター、登録(無料)はこちら。 ちょうど国立映画資料財団「シネ