1932年ノヴァーラ生まれ。ミラノのブレーラ美術学校では「視覚心理学と企画設計方法論」の研究に従事しました。卒業後、ブルーノ・ムナーリの紹介でDANESE(ダネーゼ社)でプロダクトデザインを手がけるようになりました。イタリアをはじめとする各国の大手メーカーのために1600点以上もの製品のデザインを手がけ、その美術作品や製品は各地の美術館に収蔵されています。1967年と1979年、1992年にコンパッソ・ドーロ賞(金のコンパス賞:ADIが主催するデザイン賞)を含め、40もの賞を受賞しています。 現在もミラノにスタジオを構え、制作活動を続けています。芸術における視覚心理学や知識構造の研究など、緻密な分析に基づいたアプローチから導き出される、必要善から生まれる美しさがエンツォ・マリの作品を特徴づけています。