大阪市旭区のパチンコ店「パーラー千林」で客の会社員、津田智久さん(43)が刺殺された事件で、殺人未遂容疑で逮捕された無職、小西英雄容疑者(35)が、津田さんを無言で襲っていたことが27日、捜査関係者らへの取材で分かった。 旭署は同日、容疑を殺人と銃刀法違反に切り替えて小西容疑者を送検、動機などをさらに詳しく調べる。 捜査関係者や店員らによると、小西容疑者は店に侵入した直後、パチンコ台で遊んでいた津田さんの背後から折りたたみナイフ(刃渡り8センチ)で首もとを一突きした際、何も言わずに犯行に及んでいた。 小西容疑者は、愛媛県出身。同県内で平成9年と12年にナイフを使用したバスジャック事件を、16年に火炎瓶を持って市営住宅で姉を人質に取る立てこもり事件を起こし、3事件すべてで実刑判決を受けている。