HIV感染者とは感染症法に基づく後天性免疫不全症候群発生届により無症候性キャリアあるいはその他として報告されたもの。AIDS患者とは初回報告時にAIDSと診断されたものであり、既にHIV感染者として報告されている症例がAIDSを発症した場合は法定報告から除かれている。HIV感染者数は検査を受けて初めて判明する場合が多いので実際は報告以上に多く、AIDS患者は特定の症状を有することが多く医療機関を受診するので報告数は実際数に近いと考えられる。なお、凝固因子製剤による感染はこの報告の対象外とされている。 HIV(ヒト免疫不全ウイルスhuman immunodeficiency virus)の感染者は、症状のないキャリアか、このウイルスによって発症している患者のどちらかとして発見される。前者をHIV感染者、後者をエイズ(AIDS)患者として、毎年、医師から新たに報告された数の推移を図に掲げた。前