前回は、因子分析の因子抽出法について書きました。その続きになります。 因子軸の回転法は、大きく分けて2種類あります。 特定の回転基準を設定して、回転させる方法 他の因子負荷量行列を参考にして、それに最も近くなるように回転させる方法 おそらく多くの人は1.の方法を使っていると思います。2.の方法はあまり知られていないかもしれません。 今回は従来使われてきた回転法の解説に加えて、最新の方法についても触れます。 興味ある人は続きをどうぞ。 因子軸の回転方法とは 因子分析では、共通性を推定するだけでは因子負荷量は一意に定まりません。それはパラメータの制約が足りないからです。よってデータの適合とは別に、解を識別させるための基準を外的に導入するのが、回転法を用いる理由です。 しかし、その外的な基準といっても様々です。回転法の種類は、どういう制約を与えて解を定めるかという点で異なってくるわけです。 制約