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ブックマーク / brevis.exblog.jp (14)

  • リーダーシップの3タイプ--その価値観と望まれる能力 | タイム・コンサルタントの日誌から

    世の中におけるリーダーシップのあり方はさまざまだが、『計画』に対する態度によって、そのタイプを分類することができる。「計画=予測+意志決定」という公式を基準にするならば、予測に力をおく「計画重視型のリーダー」、あるいは意志の力を信じる「意志貫徹型のリーダー」、という2タイプが見えてくる。そう、前回書いた。 ところで、これ以外に第3のリーダーシップ・タイプがあり得ることにお気づきだろうか? それは、「勝ち組型リーダー」とでも言うべきタイプだ。 このタイプの人たちは、予測というものを信じない。そもそも、世はつねに乱流のごとく変転していると考える。しかし、意志の力があればどんな未来をも作り出せる、とも信じていはない。かれらが信じるのは、“世の中の流れ”である。相場の流れ、勝負の流れ、人脈の力関係の流れ、といった流れを瞬時に読んでは、勝ち組の側につく。そうして、世の荒波を生き残っていく。 言いかえ

    リーダーシップの3タイプ--その価値観と望まれる能力 | タイム・コンサルタントの日誌から
  • 「ITって、何?」 第5問 全角と半角は何がちがうの? | タイム・コンサルタントの日誌から

    << 文字コードと情報量の話 >> 「でもちょっと待ってよ。選択肢がデータの最小単位だとかおっしゃるけれど、請求書の金額は何かの選択じゃあないわ。好きにとれるもの。」 --もしそれが3桁の数字なら、ゼロから999までの千種類の選択肢から一つを選んだものだ。 「そんなの答えになってないわよ! 請求書の桁数なんて実際は上限はないもの。あったらうちの家計は大助かりだけれど。」 --たしかに上限はないさ。だけど、それが金額の数字である限り、数字が何個か並んだものだろ? 万は5桁、億なら9桁、兆なら13桁だけど、無限に数が並ぶってことはないわな。 「それで?」 --それが答えさ。金額の数は、桁ごとに区切っていくと、結局0から9まで10個ある数字の選択肢のうちどれかを選んだものが並んでいるわけだ。数値データはだから選択肢の並びなのさ。ただし実際にはそんな一桁ずつ区切ったりせずに、7桁とか14桁でのまと

    「ITって、何?」 第5問 全角と半角は何がちがうの? | タイム・コンサルタントの日誌から
    iGucci
    iGucci 2010/10/30
  • 「ITって、何?」 質問4 定型と非定型はどこがちがうの? | タイム・コンサルタントの日誌から

    << 「セミIT」と選択肢の話 >> 「ねえ、そうすると、情報技術がいま説明してくれたようなものなら、利用者はもうデータの事は気にかけなくてもいいわけね?」 --とんでもない。その逆さ。 もちろん、データの事は気にかけずともITを利用する事はできる。たとえば女子高生の携帯メールみたいにね。一対一の情報糸電話だったらそれでも結構。 でもね、もしも情報技術をもっと上の次元で、うまく利用したければ、自分の情報をいかに機械の扱いやすい定型化した形式に持ち込めるか、が鍵となるわけだ。そしてまた、データから意味のある情報をくみ取るスキルがもう一つの鍵となる。 人間は情報をデータの形にして機械に処理させ、機械のもつデータから情報を取り出す。このサイクルをうまくつくることこそ、IT利用の最大の勘どころなんだ。 「なんだかまだ話が抽象的でよく分からないわね。“自分の情報をいかに機械の扱いやすい定型化した形式

    「ITって、何?」 質問4 定型と非定型はどこがちがうの? | タイム・コンサルタントの日誌から
    iGucci
    iGucci 2010/10/30
  • 「ITって、何?」質問3: 情報技術という言葉はどこからきたの? | タイム・コンサルタントの日誌から

    <<データの処理から情報の技術へ>> 「ちょっとまって。それじゃあなぜ、「情報技術」とかいう言葉があるの? これってIT=Information Technologyの訳でしょ。今の話じゃ、コンピュータで扱えるのはデータだけなんだから、情報技術なんて言葉はおかしいってことにならない? それに、「情報通信」という言葉もあるけれど、これは何なのかしら?」 --じつはこのITという言葉には多少の歴史がある。 コンピュータ技術一般のことを、昔は「Data Processing(DP)」=データ処理、と呼んでいた。それが今ではIT=情報技術といっている。最近ではICT=情報通信技術という用語も広まっている。この言葉の変化の中に、情報の処理技術に関する進化が端的にあらわれているんだ。 コンピュータはもともと弾道計算のために開発されたものだった。 「ダンドーケーサンって?」 --大砲をどういう向きで撃つ

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    iGucci
    iGucci 2010/10/30
  • 「ITって、何?」質問2: ITを理解している人を見分けるにはどうしたらいいの? | タイム・コンサルタントの日誌から

    < データと情報の違い > 「じゃあ、次の質問、いきます。 ITを理解している人を見分けるにはどうしたらいいの?」 --それはいい質問だね。見分ける方法か・・。 そうだな、こういうふうに訊ねてみるといいかもしれない。『データと情報はどこがちがうか?』 この質問にはっきり答えられる人はITの質について洞察をもっている人だ。逆に、いかにパソコンにくわしくても、この質問の意味が分からない人は、ITの意義を理解できていないと思った方がいい。 「データと情報? それって何がちがうの? 同じものかと思ってた。」 --たいていの人は「データ」と「情報」という二つの言葉を、あまり区別せずにつかってる。専門書ですら、ときにはあいまいにしている。しかし、ITを理解する上では、この両者ははっきりと区別する必要があるんだ。 「情報」とは、人間にとって意味をもたらすものさ。人間の話す言葉、書く言葉は意味を伝達する

    「ITって、何?」質問2: ITを理解している人を見分けるにはどうしたらいいの? | タイム・コンサルタントの日誌から
    iGucci
    iGucci 2010/10/30
  • 「ITって、何?」質問1: どうして、誰もITって何かをちゃんと説明してくれないの? | タイム・コンサルタントの日誌から

    <専門家と一般人のギャップについて> --ITって何、か。それが一言で答えられるくらいなら、研修の講義をどうするか悩んだりしないよ。 「じゃあ、何言なら答えられるの。何時間とか、何日もかかるわけ?」 --そりゃあ、もちろん相手のレベルによりけりさ。一をきいて十を知る人なら1時間もあれば質は洞察できると思うけど、そんな人ばかりじゃないし。当は、大学の教養課程あたりで、じっくりと1年間かけてみんなに教えるのを必修にすればいいんだけどね。 「でも、その1年の間に進歩して変わっちゃうんでしょう?」 --だから、それは教え方しだいさ。計算機という機械の構造や、表計算ソフトみたいなパッケージ・ソフトの使い方を教えていたら、たしかに1年で古くなってしまう。当に大事なのは、情報というものとどうつきあうか、その考え方を身につけることだ。そういうスキルは、古びない。 「じゃ、その考え方を教えてよ。」 -

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    iGucci
    iGucci 2010/10/30
  • マネジメントのX理論とY理論 | タイム・コンサルタントの日誌から

    イギリスから来た同僚たちと飲んでいたら、たまたまスポーツの話になった。「スポーツには階級がある」と彼らの一人はいう。「たとえば、ホッケーはミドル・クラスのスポーツだ。」と彼は続ける(英国の話なのでアイスホッケーではなくて、グラウンド・ホッケーである)。「なぜならば、ホッケーは長くて硬いスティックを使う。こんなものをローアー・クラスの連中に持たせたら、殴り合って大変な騒ぎになる。」 無論、ジョークである。しかし、“イギリスにはClass systemがある”という彼の発言は、当だろう。階級制度は緩んだとはいえ、まだ厳然とそこにある。欧州は、多かれ少なかれ、似た状況だ。 それで思いだしたのは「きかんしゃトーマス」の、シーンだった。子供が小さかった頃、このTV番組を一緒によく見た。イギリス製の人形アニメで、蒸気機関車のトーマスが主人公になっている。ある回では、機関車仲間のジェームズが、たくさん

    マネジメントのX理論とY理論 | タイム・コンサルタントの日誌から
  • 安物買いの時間失い | タイム・コンサルタントの日誌から

    「QCD」は製造業の基的目標だと言われている。これはいうまでもなく、Quality(品質)、 Cost(コスト)、Delivery(納期)の3つの尺度の頭文字である。高品質で低価格、かつ短納期な製品作りが、製造業の主要目標とされることに異論のある人は少ないと思われる。ちなみにプロジェクト・マネジメントの分野では、Quality-Cost-Timeの3つの制約を、Iron Triangle=「鉄の三角形」とも呼ぶ(QualityのかわりにScopeを入れることもあるが、プロジェクトでは品質を担保するための作業はすべてスコープに含めるからである)。 ところで、これら3つの目標尺度は、互いに独立に達成可能とは限らず、トレードオフの関係がしばしば生じる。たとえば高品質な製品を目指すためには購入部品や製造工程に余計なコストがかかる。逆にコストダウンを目指すとなると、安価な材料や短時間での加工仕上げ

    安物買いの時間失い | タイム・コンサルタントの日誌から
  • ぼくらに英語は分からない | タイム・コンサルタントの日誌から

    何年も前のことだが、私はある米国系石油メジャーとのプロジェクトのために、チーム・ビルディングの会場に向かっていた。春の季節で、朝はまだ寒かった記憶がある。プロジェクトの開始にあたり、発注側(顧客)と受注側(我々)のキーパーソンが集まって、丸1日のセッションを行うことが顧客の要求だった。そのためにわざわざ、専門のファシリテーターまで米国から呼んでいた(そういう種類の専門家があの国には居るのだ)。そして、米国流のチーム・ビルディングがどんなものなのか、私はそこで初めて知ることになった。 参加者の7割以上は日人だったが、使用言語は英語だった。プロジェクトの公式言語は英語を用いる、と契約書に規定されている以上、当然である。その専門家がまず、チーム・ビルディングの意義と進め方を説明した後、二人一組でペアをつくることになった。ペアは必ず発注側と受注側から一名ずつの組合せになっている。そして10分ずつ

    ぼくらに英語は分からない | タイム・コンサルタントの日誌から
  • わたしが新入社員の時に学んだこと | タイム・コンサルタントの日誌から

    紅海を見下ろすホテルのレストランで、私たちは事していた。相手はサウジアラビア有数の財閥企業のBusiness Development担当ディレクターだ。いわゆるアラブ風の白い民族衣装ではなく、ふつうの背広にネクタイの服装をしている。年齢は、たぶん私と同年代か、少し若いかもしれない。しかし財閥トップの信任の厚い彼は、もうすぐ役員のポストに手が届くだろう。 戒律厳しいサウジの卓では、けっして酒は供されない。それでも、一緒に事をするというのは、知り合ったばかりの人間同士がうちとけるには最良の手段の一つだ。デザートをべ、後のお茶やコーヒーを飲む頃には、出自を含めていろいろなことを話し合うようになっていた。 レバノン出身の彼は、きわめてきれいで立派な英語を話す。イギリスの大学を出て、英国企業に就職し、さらにMBAを取得して別の会社のポストを得た。結局、11年間イギリスに住んだという。それか

    わたしが新入社員の時に学んだこと | タイム・コンサルタントの日誌から
    iGucci
    iGucci 2010/05/02
    「信用をいったん失ったら、まず戻ってこない。それが「チェック」をうるさく言った先輩の根底にあった考え方だ。客にミスを見つけられたら、その客からは二度と信頼されない。」
  • 専門化と総合 - 組織戦略の二つの方法 | タイム・コンサルタントの日誌から

    もう10年以上前のことだが、SAP社の開催するユーザ・コンファレンス「SAPPHIREジャパン」が、横浜のみなとみらいで開催された時、マイケル・ポーター教授の講演を聴きにいったことがある。ご存じと思うが、ポーターは「競争優位戦略」とか「バリューチェーン」の概念提唱で有名な経営学者である。 その講演でポーター教授は、日企業と韓国企業を、よく似た欠点を持つ、と言って叱った。わが国では昨今、官民を挙げて日企業と韓国企業との優劣比較がお盛んだが、彼の目には、両者は共通に見えたのだ。 その共通の欠点とは何か。それは「総合」という名前の、切り捨て戦略の無さである--そう、ポーター教授は断じた。これが、両国企業の安定した成長を阻害しているのだ、と。 彼の主張を理解するためには、その前に少し知っておくべき事項がある。彼の学説の依って立つ根拠である。そもそもポーターは、経済学の若き俊英として出発した。彼

    専門化と総合 - 組織戦略の二つの方法 | タイム・コンサルタントの日誌から
    iGucci
    iGucci 2010/04/07
    「ポーターの論理に従うと、必然的に組織は専門化の方向に向かう。何でもできる、何でもやりたがる総合化の組織ではなく、これだけしかしない、これだけは誰にも負けない、そういう組織に。」
  • モノサシを疑え | タイム・コンサルタントの日誌から

    企業の最終的ゴールはお金をたくさん儲けることだ。入社式で新入社員に美辞麗句をならべて何を訓示したにせよ、経営者はみな内心そう思っている。“そのために諸君の若い力が必要なのだ、頑張って欲しい”、と。 頑張ることの意義を、疑う人は少ない。この国では、自分の属する組織や場のために頑張ることは美しいと思われている。そうでなければ、なぜあんなに高校野球が好きなのか。若者は素晴らしい、なぜならつねに一生懸命だから、というわけだ。 では、会社で頑張るとはどういうことか。お金儲けという目標のために、組織が全力を尽くすこと。それはすなわち、各人がおのおのの持ち場で最大限の努力をはらうことだ。そのために、各部門で目標となるモノサシが与えられている。利益とはすなわち売上マイナス原価である。したがって、営業は売上の増大をはかり、工場は製造原価を低減しろ、と求められる。物流部門は物流コストを低減しろ。調達部門は安価

    モノサシを疑え | タイム・コンサルタントの日誌から
  • 超入門・問題解決力 - 問題とは何か、課題とはどう違うか | タイム・コンサルタントの日誌から

    Kさん、おたより楽しく読ませていただきました。この混沌とした時世に、それでも何か光るブレイクスルーが(あるいは、お言葉を借りれば「ブレイクスルーの予感が」)感じられるのは、何より心強いことです。 確かに、私たちの生きている時代は、課題だらけです。日は『経済一流、政治三流』などと威張っていられたのは過去のこと。お偉方の頭の中では、いまでも産業技術では世界トップと思われているのかもしれませんが、実務家の日々の仕事で見えてくる姿は、だいぶん擦り切れてくたびれかけた「超一流」、品質も技術も物流も販売も、困難をかかえて制度疲労しているように思えます。 それでも、日の製造業を訪問するたびに感じるのは、そこに働く人たちの優秀さと誠実さでしょう。この底力をうまく活かせれば、まだいろいろな可能性があるのだなと、御社のチャレンジを見て思います。ただ、そこでいつも障害となるのは、組織のマネジメント力の弱さ、

    超入門・問題解決力 - 問題とは何か、課題とはどう違うか | タイム・コンサルタントの日誌から
    iGucci
    iGucci 2010/02/22
    「問題は"issue"とか、"problem"ですよね。では、課題は? "assignment"とか"challenge"、ないし"task"になるでしょう。」
  • 世界の経済地図を見直すとき | タイム・コンサルタントの日誌から

    プラント資機材の値段が上がりはじめている。いや、正確には、上がる気配を見せ始めている。とくに金属や基礎材料。たとえば銅の値段やニッケルの値段はすでに底を打ち、London Metal Exchangeの指標なども上昇に転じている。例えば銅は電力ケーブルの、ニッケルはステンレス鋼の主要な材料である。こうした品目がまず値上がりしていくことは間違いない。原油も上がっているため基礎化学品も追いかけるだろう。 化学プラントというのは、ごく簡単に言うと、巨大な金属のドンガラと、それらをつなぐ無数の配管、配管の中のガスや液体を送る大小の圧縮機やポンプ、熱交換器、制御弁・遮断弁、そして電力ケーブルや制御ケーブルがしこたま、という構成になっている。それから、それらを支える鉄骨やコンクリート構造物がある。たいてい24時間操業だから、夜も無数のライトがついて明るい。『工場萌え』の人たちが好んで撮る、夜のプラント

    世界の経済地図を見直すとき | タイム・コンサルタントの日誌から
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