――大河ドラマ出演は『元禄繚乱』(1999年)、『新選組!』(2004年)、『風林火山』(2007年)、『軍師官兵衛』(2014年)に続き、5回目になりますが、大河ドラマで学んだことはありますか? また、大河ドラマの魅力はどういったところだと思いますか? 高橋: 大河ドラマは50話あるので、いろんな小川の流れを細かく精緻に描ける分、大きな川に繋がった時に、この流れがあの小川の流れだったって、見てくださっている方たちに思ってもらえる作りになっていると思っていて。今回でいうと、直虎に、直親、井伊のみんなもいて、一人ひとりが川を持っていて、それが大きな主流になっていく。その主流に繋がっていることが表現できる、多分、日本で数少ないドラマ。 今、一人の主人公を深く掘り下げて描けるのは、朝ドラと大河ぐらいじゃないでしょうか。人間の深みみたいなものを、時代劇で出していく大河は、意欲的で挑戦的だと思います