愛国心の醸成狙い歴史教育 空自・西部方面隊が一時計画2008年11月19日11時57分印刷ソーシャルブックマーク 日本の侵略を否定する論文を発表した田母神(たもがみ)俊雄・前航空幕僚長が更迭された航空自衛隊の西部航空方面隊(司令部・福岡県)で、「部隊での歴史教育の機運を高める」として「歴史研究発表会」の開催を検討していたことが、わかった。来年3月に初めて開かれる計画だったが、航空幕僚監部(空幕)では「構想はあったが田母神氏の問題もあり、実施する予定はない」としている。 同方面隊トップの司令は今年8月から、空幕の前人事教育部長(54)が務めている。前部長は今年6月、田母神氏が投稿したアパグループ主催の懸賞論文への投稿を促す文書を全国の部隊に出している。 空幕などによると、今年10月時点では、「近代日本戦争概史」という部内資料に基づき、同方面隊の各部隊から選ばれた代表者が隊員を相手に講義を行う