「ラグナロクオンライン」などのオンラインゲーム事業を手がけるガンホー・オンライン・エンターテイメントが、システム運用管理の強化など内部不正の防止策強化に取り組んでいる。同社の森下一喜代社長は、「これまでは、サイトへの外部からの攻撃をどう防ぐかや、数千台ものサーバーをいかに適切に運用するかに注力し過ぎてきた。(各社のシステムがネットワークにつながる今、)内部の不正が大きな被害に結びつくのは、ゲーム業界に限ったことではない」と警鐘を鳴らす。 同社が内部不正の防止に注力し始めたのは、2006年7月に元社員が同社のゲーム・システムに不正にアクセスし、約5800万円の利益を得ていたことが発覚したからだ。約半年にわたって、元上司のアカウントを不正に利用し、オンライン・ゲーム内で使用する仮想貨幣「ゼニー」を取得。その仮想貨幣を現金取引する「RMT(リアル・マネー・トレード)」市場を運営する業者に売却して