「VoIP(Voice over IP)とLinuxが通信業界の再編成を加速している」。10月6日、英ロンドンで開催中の「LinuxWorld Conference & Expo」では、Open Source Development Labs(OSDL)のBill Weinberg氏(オープンソースアーキテクチャ・スペシャリスト)がVoIPとLinuxについて興味深いセッションを行った。その内容を紹介する。 共通点が多いLinuxとVoIP Weinberg氏は冒頭、「VoIPとLinuxには共通点が多い」と切り出した。共に、UNIXと通信という成熟市場に登場した「破壊的な」技術で、既存企業に「冷たくあしらわれた」歴史を持つ。オープン性を特徴とする点でも共通している。 だがこの2つの技術、起爆のタイミングは異なる。Linuxの受け入れが進んだきっかけは、企業におけるITコスト問題が深刻化し